男性は女性よりも貧血になる確率が低く、確かにあまり見かけません。ですが、貧血で悩んでいる高校生や中学生の男の子がいます。その場合の危険性は?なにが原因なのか?
よく「40代を過ぎた男性の貧血は怖い」と言われていますが、高校生や中学生の男の子もそうなのでしょうか?
病的なものが絡んでいるのか、それとも別のものが原因なのか、だとしたら改善するためになにをすれば良いのか。今回は高校生や中学生の男の子にまつわる貧血の話をまとめました。
男性の貧血が怖いと言われている理由は?
そもそも男性の貧血が怖いと言われているのは病気が原因になっている可能性が高いからです。女性は定期的に来る月経で出血するため、それが貧血の原因となります。ですが男性にはそういったものがありません。定期的な出血がないのですから貧血にもなりづらいですよね。
でも、出血を伴う病気にかかっていたら話は別になります。だから男性の貧血は怖いと言われてるんです。偏食や、不規則な生活や、過剰なストレスも原因となり得るので必ずしも病気が原因とは限りませんが、「偏食」「不規則な生活」「過剰なストレス」は貧血以外にもいろいろなものを引き起こす可能性があります。
鉄欠乏性貧血の食事は大変?特別なメニューやレシピが必要なの?
貧血が悪化してどんどん重くなっていくと、もっともっとたくさんの症状が出てくるようにもなります。貧血が怖がられる理由は病気以外にもあるんですね。
高校生や中学生でも貧血になる?その理由は?
高校生や中学生の男の子が貧血になった場合、原因はどんなものが考えられるのか。この年齢の男の子が貧血という話を聞くことは少ないかと思いますが、実際にいるんですよ。
- スポーツ貧血
お子さんが運動部に入っているなら注意が必要です。スポーツ貧血というのはアスリート選手もなる可能性がある貧血なんです。スポーツ貧血の場合、鉄欠乏性貧血ではなく溶血性貧血に分類されます。
体を動かす=健康に良いと思われていますが、かなり激しい運動になるとそうとは限らないんですね。運動が激しくなればなるほど筋肉の収縮も激しくなっていき、この収縮運動によって赤血球が壊れていってしまうんです。
- 思春期による貧血
思春期はなにも情緒不安定になったり反抗期になったりするだけではないんです。体がどんどん成長していく時期なので、必要な栄養も多くなってきます。たくさんの栄養が必要なのに、偏食やダイエットできちんと食事をとっていなかったら…?栄養が足りず、栄養不足が進んでいってしまいますよね。
鉄分も不足しますし、鉄分の吸収を良くするビタミンC、それから血液を増やすタンパク質、こういった栄養素がないと体はどんどん不調になるばかりです。思春期の偏食は体の成長を邪魔しますし、お母さんやお父さんは心を鬼にして貧血を治してあげましょう。
実は男性の場合、高校生や中学生の方が貧血に悩んでいる!
成人男性よりも高校生や中学生といった成長過程にある男の子の方が貧血に悩んでいる割合が多いと言われています。あなたが、もしくはあなたのお子さんが貧血と診断されたら、早めに治すようにしましょうね。
貧血はいつなっても嫌なものですが、高校生や中学生は“集中力”“注意力”が強く求められる時期でもあります。そう、受験です。
貧血になると頭痛やめまいが起こるだけじゃないんです。集中力や注意力が低下するので、勉強に身が入らず学力も落ちていってしまうんですね。大事な時期にしっかり勉強ができないと将来にも影響してきます。
お医者さんから貧血の薬を処方してもらえることもありますので「なにか変だな」と感じたら、まずはやはり病院に行ってしっかり検査してもらうようにしましょう。そうすれば貧血かどうかハッキリしますし、原因もちゃんとわかります。
まとめ
あまり「貧血が怖い」という話ばかりしすぎて怖がらせてしまったかもしれません。高校生や中学生の男の子となるとまた違った原因も考えられるということがわかっていただけたと思います。
ですが、だからといって安心してはいけないんです。貧血がどんな原因で起きているのか、なんて素人には到底わかりません。症状がひどかったりお子さんの様子がおかしいと感じたら、すぐに病院へ連れて行って検査して下さい。
高校生や中学生になればひとりで病院に行くこともできますよね。もしあなたが「なにかおかしい。なにかあるんじゃないか」と不安に感じているなら、思い切って病院で診察を受けてみましょう。「でも、なにもなかったら…」と思うでしょう。
なにもないのが良いのです。問題がない、それがわかるだけで気持ちはかなり落ち着きますし、大きな進歩になります。検査と言っても難しいことはありません。血液検査で終わるので、チクっとした痛みを一瞬我慢すればそれで終わりますよ。