家の中にいても、何だか寒気がして鳥肌が立つ、なんてことありませんか?それに吐き気も加わって、風邪かな、と思うことが多くなる時期です。
「寒気なんて、外が寒くなったから当たり前!」
と思っていると、この先つらい症状に悩まされるかもしれませんよ!寒気と吐き気が同時に起こるのは、どうしてなのか?
対処するには、どうしたら良いのか?症状が出る前に、知っておきませんか?
ちょっと寒気がする、吐き気もある。その症状は、ある病気かもしれないんです!
目次
寒気と吐き気が一緒に起こる病気とは?!
寒気と吐き気のダブルパンチが起こるなんて、誰でもイヤなもの。その危険性が高まるのは、これからの季節なんです!
危ないのはどんな病気なのか、一緒に見ていきましょうね。
インフルエンザ
これは、言わずと知れた病気ですね!インフルエンザウイルスに感染することで起こり、冬には大流行する傾向があります。
感染するひどい寒気、高熱、吐き気などの症状が一緒に出ます。複数の種類がありますが、特に流行りやすいのはA型とB型ですよ!
普通感冒(ふつうかんぼう)
ウイルスがのどや鼻に感染することで起こります。インフルエンザと似ていますが、普通感冒を発症させるウイルスはインフルエンザウイルスではありません。
寒気や嘔吐もそうですが、咳(せき)や鼻水などの症状もともないます。俗にいう、風邪のことですね。
ノロウイルス
これも、毎年のように聞く病名ではないでしょうか。貝類を加熱せずに食べると感染しやすいと言わるこのウイルス。
潜伏期間が短く、すぐに発熱や下痢といった症状が出るのが特徴ですよ!
また、ノロウイルスに感染してしまった場合、「この薬を飲めば治る!」という治療方法はまだありません。このこともあって、かなり注意が必要な病気なんです!
ここまで、寒気と吐き気のある3つの病気について説明しました。こうして見ると、どれも高熱が出ることが特徴ではありませんでしたか?そう、寒気を感じる、というのは、熱が上がってきているという証拠なんです。
では、どうして高熱が出たり、吐き気があったりするのでしょうか?
体には防御本能がある!
私たちの体は、想像しているよりもずっと賢いんですよ!
例えば、食べたものにウイルスが混じっていた場合。体内の免疫が反応して、体温を上げてウイルスを死なせようとします。
また、飲みこんだものの中にウイルスや体の害になるものがいれば、吐きだして体外に出してしまおうとするんです!手足やあごががくがくする、また吐き気で気持ち悪いのはつらいことですが、体があなたを守ろうとしているんです!
一緒に戦ってあげましょう!
熱が上がって寒気がするのも、同時に吐き気があるのも、体がウイルスと戦っているということ。ウイルスに感染してしまったときには、そうして対処することが、元気になるための道のりなんですね!
それでもつらい寒気。我慢するしかないの?!
熱が上がってくるのは、体に入ってきたウイルスを死滅させるため。
そうわかっても、手足やあごが、いつまでもガクガク震えていたらイヤですよね。そんなとき、どうすれば寒気に耐えられるのでしょう?
寒気・吐き気がしたらとにかくあたたかく!
熱が上がって寒気があるときは、部屋の温度を上げましょう!
さらに、重ね着したり、温かい飲み物を飲んだりして、体が冷えるのを防ぎます。
カイロを活用!
カイロが役立つのは、外に出かけるときだけではありません。悪寒があるとき、首の後ろのリンパ節をカイロで温めてあげましょう!
首の後ろは、体温調節の役割のある部位。ここを温めることで、芯から温まってくるんです!
ただし、低温やけどの恐れがあるので、直接当てずタオルなどで包んでから当てましょうね。
こんなときこそ足湯!
体温より高め、40~45℃で足湯をしてみましょう。足先は体の末端。
末端を温めることで、血の巡りが良くなり、体が温まってくるんです!寒気があるときは、湯船につかるのは避けた方が良いので、足湯で対応しましょうね。
このような対処方法なら今日からでもできそうですよね!
解熱剤はNG!
ここで、注意点をひとつ。熱が高いときは、「すぐに熱を下げたい!」と思いませんか?
そして、解熱剤に手を伸ばしてしまいます。でも、熱が高くなっているのは、あなたの体がウイルスと戦っている証拠。
解熱してしまったら、ウイルスを完全に倒すことはできないと思いませんか?
40℃を超えるような熱が、何日も続いている場合は別として、熱が上がってきたからすぐに解熱剤を飲んでしまうのは、おすすめできません。病院で処方されたとき以外、解熱剤は控えるのが良いでしょう。
いかがでしょうか。熱があるときは結構汗をかくから、と薄着で寝ていたり、すぐに解熱剤に頼ったりしていませんでしたか?それは、本当は避けるべき対処方法でした。これからは正しい方法をとりましょう!
参考:下痢の症状時に発熱があれば胃腸風邪?正しい原因や病名は?
吐き気は、どう対処するのが正解?!
では、寒気と同時に現れる吐き気には、どう対処するのが良いのでしょう?これからお話ししますよ!
寝るときは右側を下に!
吐き気があるときは、安静にすることが大事です。嘔吐は、ウイルスなどの有害なものが体内に入ってきたため、外に出してしまおというはたらきでもありますが、消化不良などが起こって、症状が出ることもあります。
胃や腸の負担を少しでも和らげるために、体の右側を下にして横になり、休むと良いですよ!そうすることで、胃の消化がうまく進み、楽になります!
ツボ押しも効果あり!
ツボは、さまざまな体の不調に効果がありますよね。
吐き気も、ツボを押して抑えることが出来るかもしれません!
内関(ないかん)
このツボを探すには、薬指、中指、人差し指を使いますよ!手のひらを上に向け、手首のしわに反対の薬指そろえ、中指人差し指をぴったり添えます。
このとき、人差し指の下あたりにあるのが、内関です!左右にあるので、ゆっくり押してみましょう。
関衝(かんしょう)
両手の薬指、爪の生え際にあるツボです。
反対の手の親指と人差し指で薬指をつまんで押しましょう。押してみて、痛みなどの反応が強い方のツボを、よりしっかり押すと良いですよ!
右側を下に横になるのも、ツボを押すのもすぐに試せる方法ではないでしょうか。つらい症状、自宅でも対処できるのはうれしいですよね!
しかし、原因を知ったうえで対処するのが一番大切です。病院を受診して、何が原因でその症状が起こっているかをはっきりさせるのが重要ですね!
参考:吐き気・嘔吐がある場合の食事は何が良い?胃に優しいメニューレシピも
まとめ
寒気と吐き気が同時に起こるのは、インフルエンザなどの病気の可能性があります。寒気を感じるのは、体が侵入してきたウイルスを倒そうと戦っているために、熱が上がってきている証拠です。
すぐに解熱剤で熱を下げようとせずに、部屋や体をあたためることで、対処すると良いでしょう。
また、吐き気があるのも、体内に入ったウイルスを外に出すという体のはたらき、また消化不良などを起こしていると考えられます。体の右側を下にして横になる、ツボを押すなどすると、症状の改善が期待できますよ!
熱があるときは、汗をかくからといって薄着で寝る、すぐに解熱剤を飲む、というのは本当はおすすめできない方法なので、避けるようにして、一日も早く回復できるようにしましょうね!
この方法がわかれば、寒気や吐き気、もう怖くないかもしれません!