昨日までなんともなかったのに、急に吐き気がする。緊張して、急にお腹が痛くなって下痢してしまう。
こんなことを経験したことはありませんか?
その症状、風邪や胃腸の病気ではないかもしれません!吐き気や下痢は、強いストレスが原因で起こることもあるんですよ!
大事なときに限って、下痢などで体調を崩すのは、誰だってイヤなことです。そんな症状がまた出てしまう前に、一緒に対処方法を見ていきませんか?
目次
吐き気や下痢の原因がストレスのとき、どう対処すれば良い?!
と思っているあなた。ストレスを感じる原因を狭い範囲で考えていませんか?私たちの体が感じているストレスは、
「そんなことなの?!」
と思うような些細なことかもしれません。それを取り除くことから、すべては始まるんですよ!
食事に気をつける!
好きなものだけを飲食していませんか?おいしいからといって、ファストフードばかり食べていませんか?
誰でも、ついついこんな食生活をしてしまいます。でも、このような食事の連続が、体にストレスを与えていますよ!
三食、バランスのとれた食事をとることで、症状が改善していくはずです。
生活のリズムを整える!
「明日は休みだから、今日は夜更かししてもいいよね!」
なんて考えて、夜遅くまでテレビを見たりインターネットをしたりしていませんか?夜更かしは、生活習慣を乱れの始まりですよ!
寝る時間が変われば、起きる時間も変わり、朝食の時間が変わり…と、どんどん悪循環になってしまうんです。睡眠時間や食事の時間などが、日によって大きく変わる生活では、当然体にストレスが溜まります。
- 会社や学校に行かない日も、いつもと同じ時間に起きる(早起きする)こと
- 十分な睡眠を毎日とること
- 一日三食、だいたい決まった時間にしっかりとること
このようなことを心掛けると良いですね。喫煙は体に大きなストレスや負担をかけてしまうので、その習慣は止めるのが望ましいですよ!
お腹を冷やさないようにする!
お腹が冷えると、血管が収縮して、血の巡りが悪くなります。血の巡りが悪くなると、下痢をしやすくなるんですよ!特に寒い時期、起こりやすいことです。
寒い時期でも、ファッションを楽しみたいからと、丈の短い服を着ることはありませんか?そんなときも、腹巻やカイロなどを使って、お腹を温めるようにしましょうね。
ストレスと溜めこまない!
友達の行動にムカッとしたり、会社で部下や上司にイライラしたり。こんなストレスは、生活の中にあふれていますよね。一人ひとりの性格によって、ストレスを感じる程度も違っています。
すべてのストレスの原因を解決するのは、残念ながら不可能です。そこで大事なのが、ストレスを発散して、溜めこまない方法を見つけること!スポーツをする、歌う、文章を書くなど、何でもOK。
「こうすれば、気持ちがスッキリする!」
ということを見つけましょう!食生活、生活のリズムが乱れるのも、ストレスが溜まってしまうのも、よくあることです。ストレス社会なんて言われているくらいですから!
でも、そんなストレスがあなたの体をむしばんで、下痢や嘔吐を引き起こすんですよ!たとえストレス社会であっても、乱されない生活のリズムや習慣を身につけたいですね。
ストレスで下痢や吐き気。これって病気なの?!
生きていればみんな、何かしらのストレスを感じていると言えます。
それでも、全員が全員、ストレスが原因で下痢になったり、嘔吐を繰り返したりする、ということはないと思いませんか?それには、性格や体質が関係しているようです!
過敏性腸症候群(かびんせいいちょうしょうこうぐん)とは
腹痛と、吐き気や下痢が一緒に起こる場合は、暴飲暴食やお腹を冷やしたこと、もしくは細菌やウイルスに感染したことで起こる、細菌性胃腸炎であることも考えられますが、過敏性腸症候群である可能性が高いと言えます。
特徴は、下痢や吐き気などの症状が続いているのに、病院で検査を受けても体に異常が見られないことで日々のストレスや、プレッシャーなどによる精神的なダメージが、症状を引き起こしているために、目に見える体の異常は見られないのでは、と考えられています。
過敏性腸症候群には、下痢型、便秘型、混合型の3種類がありますが、一番多いのは下痢型だと言われています。
脳腸相関(のうちょうそうかん)とは
過敏性腸症候群下痢型と、大きな関わりがありそうなのが、脳腸相関です。私たちの腸には、脳と同じように多数の神経が多く分布されています。その神経は、脳と腸の自律神経でつながっているんですよ!
ということは、緊張やストレス、プレッシャーを感じたら、どうなると思いますか?頭で感じたことは、自律神経を伝って腸に伝わりますよね。
それで、緊張して急にお腹が痛くなる、急に下痢をするなどの症状が起こるんです。これが、脳腸相関です。
脳がストレスと感じれば、腸にもストレスになり、過敏に反応して下痢や吐き気が起こるというわけです。過敏性腸症候群と関連しているのがわかりますよね。
脳と腸が交感神経でつながっているなんて、新しい発見ではないでしょうか。脳がストレスなら、腸にもストレス。腸がストレスを感じたら、脳もストレスを感じる。こんなことが、ストレスで吐き気がしたり下痢になったりすることと関係していたんです!
過敏性腸症候群になりやすい人はいる?
ここで、ひとつチェックを行います!
当てはまるものがないか、確かめてみてください!
- 神経質で几帳面である
- まじめで何でも完璧でなければ気が済まない
- 小さいころからよく下痢をしていた
- 喜怒哀楽が激しい
- 偏食気味である
- ヘビースモーカーである
どれか、当てはまりましたか?実は、ひとつでも当てはまると、過敏性腸症候群になりやすい傾向があるんです!
神経質、完璧主義な性格は、少しでもミスや自分の意思とそぐわないとイライラしやすいかもしれません。喜怒哀楽が激しい性格も、楽しかったり悲しかったり忙しく、体にはストレスかもしれませんよね。偏食や喫煙も、体にはストレスを与え続けます。
私たちは、自分で「あ、イライラしてる!」と気づくことだけがストレスだと思うことが多いと思いませんか?
しかし、体にとってのストレスは、そうではありません。普段何気なくしてしまうことがストレスになってしまいます。だから、性格や習慣が関係してくるんですね!
あくまでも傾向なので、当てはまらない人が過敏性腸症候群になる可能性もあり、その逆の場合もあります。なりやすい・なりにくいに関わらず、乱れた生活習慣で過ごせば、誰にでも過敏性腸症候群になってしまう可能性は潜んでいますよ!
参考:睡眠中の夜中に突然腹痛がやってくる!夜中にお腹を壊す原因は?
まとめ
吐き気や下痢が起こる原因は、細菌やウイルスに感染したということ以外に、過敏性腸症候群であることが考えられます。
脳と腸は、交感神経でつながっているので、脳で感じたストレスは腸にも伝わり、それで下痢や吐き気などが起こるんです(脳腸相関)。
食生活、生活習慣が乱れれば、過敏になりやすくなるので、まずはそれらを整えることが、解決策になるでしょう。
さらに、「これをすれば、気持ちが落ち着く!」という趣味や行動を見つければ、過敏性腸症候群による吐き気や下痢が、少しずつ怖くなくなるのではないでしょうか。原因と対処方法がわかれば、もう大丈夫ですね。
生活習慣を整えるところから、対策を始めていきましょう!
参考:吐き気・嘔吐がある場合の食事は何が良い?胃に優しいメニューレシピも