何度かんでも流れ落ちてくる鼻水、もう嫌!と思いながらもまたかんでしまう。
この繰り返しが延々続くような鼻水・鼻詰まり症状、なんとかしたいですよね。鼻のかみ過ぎで鼻は真っ赤に、ヒリヒリとして痛むことも。この鼻をかみすぎるという行動、実は症状を悪化させているのかも?!
鼻をかみ過ぎてヒリヒリするときの対処法と、正しい鼻水の対策方法をご紹介します。
目次
鼻をかみすぎてヒリヒリする理由と対処法
そもそも何故、鼻をかみすぎると鼻が赤くなったりヒリヒリするのでしょうか。
まずどこがヒリヒリしているかによって対策方法も変わります。あなたのヒリヒリはどこから起こっているでしょうか。自分に合った対策方法を選んでくださいね。
小鼻や鼻の頭あたりが赤くヒリヒリする場合
このとき考えられる理由は、2つあります。
1つは鼻をかむ時に肌をこすりつけ痛めつけてしまっている。もう一つはティッシュペーパーの質がかたいもので鼻を何度もかんでいる。この2点です。
どちらも結果的には鼻の皮膚を過度に刺激してしまっているのですが、症状としては小鼻や鼻の頭が赤くなっていることが特徴です。対策方法としては
- 鼻をかむときに鼻に添える手に力を入れすぎない
- 鼻をかんだ後にティッシュペーパーを鼻にこすりつけない
- ティッシュペーパーはかたいものを使わない
というものが考えられます。
鼻の下や付け根の部分が痛んだりヒリヒリする場合
この場合考えられるのが、鼻水の拭い残しです。
垂れた鼻水が鼻の外、付け根あたりに残ってしまうことで、その部分の皮膚が炎症を起こしてしまっている状態です。炎症を起こす理由としては、
- 鼻水と同時に皮膚の水分が蒸発してしまい乾燥を起こしてしまっている
- 鼻水に含まれる細菌をやっつけるための白血球が皮膚のタンパク質を溶かしてしまうことがある
ということが挙げられます。対策方法としては、
- 鼻水の拭い残しをしない
- 拭うときもテッシュを鼻にこすりつけない
- 乾燥している場合は保湿を行う
- 炎症が酷い場合は抗炎症剤が含まれる薬を使う
などです。また、気になるからといって何度も触ってしまうことも乾燥や炎症を助長させるものになりますので、注意が必要です。
鼻の中や奥のあたりがヒリヒリする場合
鼻の奥の方が熱をもったようにヒリヒリしたり、鼻で息をする度に熱く感じるようなとき、鼻粘膜が炎症をおこしてしまっている可能性があります。
これはまさしく鼻のかみ過ぎにより、鼻内部に広がる鼻粘膜に負担をかけてしまった結果です。こうなると、鼻水はあまり出ないのに鼻粘膜が拡張してしまい鼻づまりをおこす原因となりかねません。
ここまできてしまった場合に出来る対策方法は、
- これ以上鼻をかまない
- 鼻づまりを解消する
- 耳鼻咽喉科を受診する
以上になります。鼻づまりを解消する方法は後ほど説明致します。
参考:花粉症は鼻水の色でわかる!?花粉症と鼻炎の違いや対処法まとめ
鼻をヒリヒリさせないために!正しい鼻のかみ方
そもそも鼻をヒリヒリさせてしまうのは、鼻のかみ方が間違っていたり鼻をかみ過ぎることによって生じます。
ここでは正しい鼻のかみ方について説明しますので、しっかりとマスターしてくださいね。出来る限り鼻やまわりの肌に負担をかけないかみ方を紹介致します!
鼻水をかむ前に
まずは鼻水をかむ前にティッシュペーパーを用意しましょう。
今は花粉症など鼻炎の方に向けたしっとりとしたタイプのティッシュペーパーがドラッグストアやコンビニなどで気軽に買えますよね。
皮膚が弱い方やヒリヒリの常習犯の方などは、少しお高めですが保湿ティッシュペーパーの使用をオススメします。
鼻の正しいかみ方
ではいざ、鼻水を正しくかんでみましょう。まず意識することは、
- 力を入れすぎず弱すぎずの丁度いい力量で
- 一気にかんでしまうのでなく、こまめに徐々に
- 鼻水がでなくなるまで繰り返す
- 鼻は片方ずつかむ
ということです。特に鼻水を一気にだしてしまおうと両鼻同時にかむ方がいらっしゃいますが、これは間違った方法です。
しっかりと手で片鼻の穴を塞ぎ、交互に鼻水が出切るまでかむようにしましょう。実際鼻水をかむときのコツとしては、
- 鼻をかむ前には口で大きく息を吸う
- 鼻をかむ時には口はしっかりと閉じているように
- やや斜め下を向きながらかむようにする
などがあります。なかなか意識して出来ている人も少ないのでは?これは鼻のヒリヒリを極力起こさない他、耳や鼓膜への影響を生じさせない方法です。普段からこの方法を意識することで、様々なトラブルを防ぐことができます。
絶対にしないで!鼻すすりが与える影響
鼻水がなかなかかめない時にしてしまいがちな鼻すすり。お母さんに、
「鼻水すすり過ぎると脳みそにまで鼻水が到達しちゃうよ!」
なんて言われたことありませんか?さすがに脳にまで影響を及ぼすことはないのですが、鼻をすすりすぎると様々な症状を巻き起こします。代表的なものが、
- 急性副鼻腔炎
- 中耳炎
- 鼓膜への影響
などです。鼻をかまずに上に上にあげてしまうことで、鼻から耳に至るまでの様々な「腔」に鼻水がたまることになり、副鼻腔炎(蓄膿症)や中耳炎を起こします。
また、鼻水をすするのと同時に空気を吸い込むことで、鼓膜の張りにも影響を与え難聴を引き起こすこともあります。鼻はすすらずに、必ず正しい方法でかむようにしましょう。
鼻水や鼻づまりが治まらないときの処方薬
何度も何度も鼻をかんでしまうのは、言わずもがな鼻水が流れ続けることが原因ですよね。
病院で処方される鼻水や鼻づまりの薬には大きく分けると内服薬と外用薬があります。それぞれ代表的なものをここに挙げます。
内服薬(抗アレルギー剤)
内服薬は一日1回、もしくは2回服用して鼻水を抑える抗アレルギー剤であり、眠気を催す副作用が多く知られていますが、そうではないものも販売されています。
OTC薬としても買える代表的な2剤と、より効果の高いと言われる薬について説明します。
アレグラ(フェキソフェナジン)
眠くなりにくいことを特徴に、OTC薬でも気軽に手に入る薬です。
一日2回朝晩の服用で効果は高く、副交感神経を抑制する作用が弱いため口が渇く・便秘・下痢といった副作用も少なくなっています。ただし、
肝臓に負担をかけることがあるので、長期的に服用をする方は定期的な血液検査などをするようにしましょう。
ディレグラ(フェキソフェナジン+プソイドエフェドリン)
アレグラと鼻粘膜収縮作用のあるプソイドエフェドリンとを合剤化したもので、お医者さんに処方してもらわなければ手に入らない薬です。
アレグラの効果そのままに鼻粘膜を収縮させるので過度な鼻づまりの症状に効果的だと言われています。ただし血圧が高い方や尿閉の方には使用が禁止されており、長期間というよりは鼻づまりの症状が特に酷いときに処方されます。
服用法としても食事の影響を受けやすいため、食前または食間という風に指導されます。
アレジオン(エピナスチン)
こちらもアレグラ同様、OTC薬として手に入るお薬です。最近では処方用量まで増量されたアレジオン20というものも発売され、より大きな効果が期待できます。
特徴としてはやや眠気を催しやすいのが難点ではありますが、一日1回特に就寝前の服用で副作用を逆手にとって鼻づまりによる眠りにくさをサポートします。
点鼻薬
点鼻薬とは直接鼻にノズルを入れ、スプレーすることで患部に薬液をとどめ効果を発揮させるものです。
点鼻薬にも種類があり、ステロイド剤、抗アレルギー剤に大きく分けられます。特にステロイド剤は鼻粘膜の過剰な炎症を直接強力に抑えるため、瞬時に鼻づまりを解決する魔法のような薬に思えます。
しかし、用法用量を守らないと、炎症のリバウンド反応が起こりより酷い鼻づまりを催しかねません。必ず正しい方法で使うことと、長期的に自己判断で使わないようにしましょう。
参考:鼻水が止まらない!透明でサラサラな鼻水の原因や対処法は?
まとめ
鼻水をかみすぎて赤くなりヒリヒリして肌が炎症をおこしてしまうと、特に女性の方は見た目としても気にしてしまいますよね。
正しい鼻のかみ方をマスターし、出来る限り皮膚に優しいティッシュペーパーを使うよう心がけましょう。
またヒリヒリが起こってしまったら酷くなる前に、しっかりと保湿したり治療して早めに治すことが大切です。