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禁煙が上手くいかない大きな理由としてあげられるのが、すぐには目に見えて効果がでないことですね。

 

つらい禁断症状に立ち向かうためには、具体的に、体にどのような変化があるかわからないとモチベーションが続かない方が多いことでしょう。

 

そこで、今回は禁煙すると、どの程度の日数で、どのくらいの具体的な効果があるのかを解説していきますので、一緒に見ていきましょう!

 

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禁煙の効果と具体的な体の変化とは?

禁煙 効果 変化

タバコを吸わなくなると、呼吸がしやすくなるので体力が上がり、味覚が鋭くなるので料理が美味しくなります。

 

呼吸についてですが、喫煙していると、タバコに含まれている有害物質であるタールやニコチンが、喉にダメージを与え炎症を起こしやすくし、また、煙に含まれている一酸化炭素は酸素を血液に取り込む役割をもっているヘモグロビンという赤血球の一部とくっつくことにより、酸素が体内に入るのを妨げるため、運動能力を低下させてしまいます。

 

しかし、禁煙するとタール、ニコチン、一酸化炭素の影響がなくなるため、喉に負担がかからず呼吸することができ、血液中の酸素が増えるので体もよく動くようになります。

 

呼吸がしやすいと一番違いが体感できる瞬間は、朝起きてすぐでしょう。

 

なぜなら、喫煙中は血液の流れが良くないので、寝ている間体の臓器を修復する力が落ちているのですが、禁煙をすると有害物質の影響が減っていき、血行が良くなるので、体の各器官を修復するスピードが早くなり、特に喉の粘膜(常に湿った状態の膜で、非常に傷がつきやすい組織)には影響が顕著に表れやすく、朝の喉のイガイガ感が劇的に改善されます。

禁煙による味覚の変化のメカニズム

また、タバコのタールやニコチンが溜まることにより、舌の味を感じる器官である味蕾(みらい)の働きを低下させてしまいますが、禁煙すると味蕾の上がきれいになるため、より食べ物の味を敏感に感じ取れるようになるのです。

喫煙には発癌作用はもちろんのこと、いろいろな有害作用が知られていますが、味覚にも悪影響を及ぼします。喫煙により、舌にある味覚センサーである味蕾(みらい)がダメージを受け、味の感じ方に支障をきたします。料理の味や美味しさを楽しめなくなります。

引用元・セキひふ科クリニック

禁煙によって食べ物の味が美味しくなるのは、唾液の分泌が正常になることも大きな理由です。タバコを吸うと、火元が口の近くにあり、熱い煙が口から喉を通過することで、口の中にある唾液が乾いてしまいます。

 

実は、これが味蕾の上にタールやニコチンが溜まってしまう大きな原因でもあるのです。

 

唾液は口の中に異物が付着するのを防ぎ、口内を清潔にする役割を持っているのですが、乾燥によってなくなってしまうと、舌の上に白や茶色いコケのような舌苔(ぜったい)という汚れや細菌の固まりが溜まって、さらにその中で細菌が繁殖しますので、食べ物の味を感じるどころではなくなってしまいます。

 

場合によっては、舌苔が原因でひどい口臭が発生することもあるので、禁煙は口臭予防にも繋がり、今まで自分では気がつかなかった口のニオイが改善されるケースも珍しくありません。

髪や肌にもとてもいい変化が起こる

禁煙すると肌の調子が非常に良くなります。

 

なぜなら、タールやニコチンは粒子が非常に細かく毛穴からも入り込むため、タバコの煙が蔓延している喫煙所に入るだけでも肌は相当ダメージを受けているからです。

 

もちろん、喫煙により肌の修復に必要なビタミンCが大量に失われますので、禁煙により体の内側から皮膚の再生が活発化し、肌がきれいなることも非常に大きなメリットですが、体の血液からタールやニコチンなどの有害物質が完全に抜けるのには少し時間が必要となるので効果が出るのは少し先になります。

 

しかし、皮膚から直接タバコの煙の害を受けないことは、禁煙初日から大きく環境が良くなるため、劇的な効果が期待でき、特にニキビや肌の黄ばみという症状は早い段階で改善に向かうでしょう。

 

同じく、髪も頭皮の毛根にある毛乳頭という部分が、頭皮の下に無数に張り巡らされた毛細血管から血液を通して必要な栄養を受け取り髪を作っているので、タバコの煙を頭がにかかると毛乳頭がまずダメージを受け、さらに、喫煙により血液の流れが悪くなるので、頭皮の下にある毛細血管からも髪を作るのに必要な栄養が供給されなくなります。

 

そうなると、髪の毛が抜けやすい状態になってしまいますが、禁煙することでこちらもかなりダメージを軽減できるので、抜け毛が多い方はシャンプーの際に効果を体感することができ、まだ悩みがない方もいち早く抜け毛を予防することができる他、頭皮のかゆみなども改善することができるでしょう。

禁煙の効果や体の変化が現れる日数

禁煙 効果 変化

それでは、具体的に禁煙してから何日目でどのような効果が現れるのか解説していきたいと思います。

 

もちろん、個人差があるのですが、一番わかりやすい変化が訪れるのが、禁煙後2~3日目で、食べ物の味が以前よりも敏感に感じられるようになることですね。

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体内からタールやニコチンが抜け始めるのがこの時期なので、それに伴い味覚が戻ってくるのですが、当然ながらそれまでに吸っていた本数により体内にある有害物質の量は変わりますので、3日経って味覚が変わらなくても、もう少し待てば必ず味の変化が感じられるようになります。

禁煙開始から1~2週間は挫折しやすい時期

本格的に体のだるさがなくなり、全身が軽くなったように感じられるのが禁煙して1週間経過する頃になります。

 

このころになると頭もスッキリとしてストレスもなく…と言いたいのですが、実はこの前後が再び喫煙を初めてしまうのが非常に多い時期なのです。

 

なぜなら、禁煙を説明する上で欠かせない禁断症状がちょうどピークをすぎる頃ですから、精神的なキツさから開放され、一時的に依存から抜け出したという自信も裏目に出てしまうので特に警戒が必要な時期となります。

禁煙開始後2~3日をピークに禁煙の離脱症状(禁断症状)が表れます。その後個人差はありますが、症状は緩やかに10~14日ごろまで続きます。
引用元・厚生労働省e-ヘルスネット

タバコの禁断症状が出るのと、有害物質が抜け始めて味覚が戻るのは同じタイミングなので、最初のステップとして明確に目標を立てられること、そして、3日程度なら最初の禁煙しようという意志が続くので頑張れば耐えることができます。

 

でも、それ以降は効果が体の変化として現れるまでのスパンが長いため、「1本だけなら大丈夫」と誘惑に負けて吸ってしまい、挫折しやすい時期なのです。

 

1本だけのつもりでも、長年積み上げられてきた喫煙の習慣は脳に焼き付いているので、すぐに吸っていた記憶が戻り、次の1本を我慢するのが大変になるので注意してください。

 

禁煙後1週間から2週間は体調が良くなる変化が訪れる時期とともに、再び吸いたい気持ちが訪れるため特に気を引き締める時期ということを覚えておきましょう。

 

しかし、この2週間を抜けると、吸いたいという気持ちが薄くなるので(完全になくなるわけではありません)、禁煙を続けることが以前に比べかなり楽になりますから、最初はまずなんとか2週間を突破するという目標を立てると、禁煙に成功しやすいでしょう。

 

禁煙から6ヶ月くらい経つと、ようやくタールやニコチンが体内から排出され、臓器も本来の機能を取り戻すことができますので、1つの区切りとして2週間達成できたら次は6ヶ月という期間を目標とし、喫煙からの卒業を目指してください。

禁煙の吸いたい衝動を抑えるコツ

禁煙 効果 変化

喫煙によりは血液の中のニコチンが入ると、脳から指令が出て、快楽をもたらす神経伝達物質であるドーパミンが大量に放出されるので、その快感が忘れられず中毒となってしまい、ニコチンが不足すると気分が悪くなる肉体的依存と、毎日の習慣や今までの経験が関係して起こる精神的な依存があるためそれぞれへのアプローチが必要です。

 

まずは、精神的な依存から抜け出すのは肉体的依存よりも難しいという点に触れたいと思います。

 

病院の禁煙外来で少量のニコチンが入ったガムや、体に貼ることで皮膚から接種するニコチンパッチが処方されることがありますが、実は、肉体的依存よりも精神的な依存から抜け出す目的の方が大きいのです。

禁煙補助のためのニコチン接種の注意点

少量であってもニコチンを接種し続けているなら、体内にはニコチンが入り続けており、ニコチンありきで脳がドーパミンを放出しているので、肉体的依存から抜けているとは言えません。

 

しかし、精神的な依存から抜けるためには助けとなり、例えば、暇な時にとりあえず一服する、お酒の席では間をもたせるために吸ってしまう、喫煙することで気分を切り替えるなどといった習慣的な行動は、ほとんど無意識で行っているので、それほど体が求めていなくても、いつもの癖で吸ってしまうという方が非常に多く、意識的に自分の行動を変えていくには強い意志が必要になります。

 

その際には、ガムやパッチは役に立ちますが、注意すべきなのは個人でドラッグストアなどで購入して使うことです。

 

ニコチンを接種することには変わりないので、使い方を誤ると逆に依存性を高めてしまう危険や、特にパッチタイプの場合は肌に合わず余計にストレスになるということもあります。

 

ニコチン入りのガムやパッチは、禁煙する前に徐々にニコチンを減らしていくためのものなので、パッチやガムの使用で禁煙した気になって満足してしまうと、いつまでもニコチン中毒から抜けることはできません。

 

禁煙はただでさえ非常に難しいことですから、そういったことで、ご自身の努力をムダにしないためにも、必ず専門医の指導を受けながら使用するようにしてください。

 

さらに、行動を変えるためには周りの方の理解が必要になるので、休憩時間などの空き時間に、喫煙所に誘われないように禁煙していることを職場の同僚や親しい友人には伝えておく、または自分の行動をシミュレーションして、代わりの行動(ガムを噛む、缶コーヒーを飲むなど)を準備しておくことで、吸いたい気持ちを抑える手段を用意しておきましょう。

 

※ニコチンパッチをした状態でタバコの煙を吸うと、大量にニコチンが体内に入り具合が悪くなる危険があるため、喫煙所に近づくのも避ける必要があります。

まとめ

禁煙は非常に難しいことを理解し、特に禁断症状がなくなってくる1週間から2週間の間は気が緩んで吸ってしまいがちなので特に注意する。

 

ニコチン入りのガムやニコチンパッチを使う場合は、自分だけでは逆効果になる危険性もあるので、必ず禁煙外来でお医者さんの指導を受けながら使いましょう。

 

参考:禁煙を始めるのにパイポは効果的?禁煙で陥りやすい罠

 

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