金銭的な負担や、妊娠などの理由で切実に禁煙したいと思っている方は多いでしょう。

 

しかし、強い意志がなければ挫折してしまうことが多いのが禁煙なので、サポートするアイテムが欲しいのは当然のことですが、その選択肢として禁煙パイポは本当に効果的なのでしょうか?

 

今回は、禁煙パイポの実際の効果と、禁煙が失敗しやすいポイントについても書いていこうと思います。

 

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禁煙パイポが精神的に与える効果とは?

禁煙 パイポ 効果

禁煙パイポを吸うことによって、精神的にリラックスすることができます。

 

禁煙パイポとは、小さな棒状のプラスチックの容器の先端部分に、ミントやグレープフルーツなど清涼感のある味の香料が入っており、口から吸引することで味と香りを楽しむというものなので、タバコを吸う感覚に近く、刺激的な香りが口から鼻に抜けていくので、ニコチンの禁断症状を紛らわす効果があるのです。

精神的な依存にも効果的

喫煙している方は、休憩時間や一息つきたい時に、気分転換も兼ねて口からタバコの煙を吸うという習慣がついているので、禁煙中はニコチンの禁断症状以外に、いつもの暇つぶしがなくなるのも深刻な悩みとなります。

仕事の区切りの一服などいつも喫煙していた場面あるいは他人の喫煙シーン、困難に遭遇した状況などにおこなってきた喫煙のいい思い出の積み重ねが心理的条件反射を形成してしまうためのものです。

そしてこれは経験や記憶に依るところが大きく、喫煙年数が長いほど強固となります。前述のニコチンの禁断症状とは異なり生活習慣の一部となっていたものが満たされない物足りなさ、口寂しさといった感覚を引き起こします。
引用元・成田病院内科

このような状態は精神的な依存と言われており、タバコだけに限ったことではなく、例えば、お腹が空いているわけではないのに、大量に食べてしまう過食のような状況も同じ依存ですので、頭で考えて欲求を抑えるのは相当難しいです。

 

そこで、タバコを吸っているのと同じような状況を作り、脳に錯覚させることで精神的に安心感が得られ、欲求をやわらげることができるのが禁煙パイポの効果となります。

禁煙にパイポの効果だけに頼るのは危険

禁煙 パイポ 効果しかし、禁煙パイポにはニコチンが含まれていないため、血液中のニコチンが少なくなると気持ちが落ち着かなくなるので注意が必要です。

 

よって禁煙パイポのみで禁煙を成功させるには本当に強い意志が必要となります。

 

なぜなら、喫煙中はニコチン摂取により脳から快感を覚える神経伝達物質であるドーパミンが大量に放出されていたため、ニコチン減るとドーパミンによる快感がなくなり、やる気の低下や、イライラ感が起こるのです。

 

これは、すでに脳がニコチン摂取による強い快感を記憶していることで起こる禁断症状で、決して気分的なものではなく、実際に体内で起こる変化が関係しております。

タバコを吸うと肺からニコチンが取り込まれ、ニコチンは急速に脳内の腹側被蓋野にあるα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体に取り付きます。ニコチンが受容体に取り付くことで、側坐核から大量のドーパミンが放出されます。ドーパミンは快楽を司る神経伝達物質であり、喫煙者はそのドーパミンの大量放出により満足感を得られます。

しかし、ニコチンは30分程度で代謝され、ドーパミンは枯渇します。ドーパミンを出しすぎた神経末端は、ドーパミンの放出量を減少させるため、喫煙者はドーパミン枯渇による不快感(離脱症状)を味わいます。

そして、その不快感を消すためにまた喫煙し、枯渇と喫煙を繰り返すようになります。これがニコチン依存症です。
(引用元・e-ヘルスネット 厚生労働省

挫折しやすいポイントに準備と心構えを持って望む

ニコチン依存症は中毒性が強く、自分の意志だけではコントロールするのが難しいのも大きな特徴となります。

 

まわりの理解と協力が不可欠であり、特に職場の同僚が吸っている場合には、勧められるとつい「一本だけと」吸ってしまいがちで、そのまま挫折してしまうケースが非常に多いのです。

 

ですから、禁煙したことを周囲に伝えて、吸わない姿勢を明確にしておくことは自分にとって大きなプラスとなります。

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そして、禁煙パイポは簡素なデザインのものが多いので、人前で使用のする際に恥ずかしいと思ってしまい、気分的な息苦しさからタバコを吸ってしまう方がいるので注意が必要です。逆にタバコに見た目を近づけすぎると、公の場では使用できないのでマイナスな面ばかりではありません。

 

ただ、喫煙シーンをカッコよく使う映画やドラマがまだ多いために、街中で禁煙パイポを吸うのに抵抗を感じるかもしれませんが、その場合は逆にタバコを吸える公共の場所をイメージするといいでしょう。

 

駅や会社の喫煙所では狭い空間に、すし詰め状態で肩身の狭い思いをしてタバコを吸っていたはずです。

 

そう考えると、隠れてでも使用できる禁煙パイポは、非常に便利なアイテムですし、この先、喫煙場所がもっと少なくなることを考えると、今のうちに禁煙しておくメリットは大きいと言えます。

 

もう1つの挫折しやすいポイントが、禁煙の初期段階は太りやすいということです。

 

タバコを吸わなくなると、タールやニコチンが徐々に血液中から抜けてくるので、舌の上にある味を感じる器官の味蕾(みらい)が本来の機能を取り戻してきます。

 

そのおかげで、舌の感覚が敏感になるので、食べ物の本来の味が感じられるようになり、断然美味しく味わえるようになることで、食がいつもよりもすすむようになるのです。

 

それだけなら、そこまで食べ過ぎることはないのですが、問題なのは禁煙によるストレスのはけ口で過食ぎみになってしまうことでしょう。

 

過食を引き起こすのは、ドーパミン不足が主な原因です。

タバコ、お酒、薬物はドーパミンを増やします。

ドーパミンはドーパミンレセプター(受容体)にくっついて、情報として次の神経系に伝わりますが、タバコやお酒の過剰、薬物はドーパミンが過剰になります。

脳はレセプターの生産量を減らすことで過剰に快楽が伝えられないようにコントロールします。

このことにより中毒者はドーパミンが一定量出ていても、欠乏状態と認識され、ドーパミンを補充しようとタバコやお酒、薬物乱用を繰り返してしまいます。これが中毒になるメカニズムです。
引用元・恵比寿メンタルカウンセリング東京

喫煙している時期が長いほど、快感をもたらすドーパミンを自力で放出する力が弱くなるので、欲求が満たされない喪失感から過食してしまう可能性が高くなります。

 

しかし、禁煙が続けば徐々にドーパミンを出す脳の機能は戻ってくるのと、ニコチンの禁断症状も軽くなっていくので、ストレスによる過食は一時的なもので収まることが多いです。

 

そして、ストレスを解消することで過食は予防することができます。

 

運動することや笑うことでドーパミンは脳から放出されますので、イライラしたら軽い運動をするなど、ストレス解消法を禁煙前に決めておくとよいでしょう。

 

また、強い意志を持っていてもそれを継続するためには並々ならぬ努力が必要です。そのため、決意が揺らいだ時の対処法として、

 

  • ネットの役立つページをスマホに保存していつでも読めるようにしておく
  • 参考としている書籍の役立つページに付箋の貼っておく
  • 手帳やスマホのスケジュール帳に目標の日付を記述しておく

 

など、とっさに最初の決意を思い出せる環境を作っておくと、禁煙継続の大きな助けになるでしょう。

禁煙パイポと上手くつきあうためには

禁煙 パイポ 効果

禁煙パイポは禁煙の補助的な役割をするものです。

 

ですから、一定の効果は期待できますが、薬ではないので体内に直接の影響はないことを理解して使うことが大切となります。

 

身近に禁煙に成功した人がいて、サポートやアドバイスをしてくれるなら頼ることもできますし、もし、いないなら自分が禁断症状に耐えられる程強い意志を持っているのか、もう一度自分と向き合ってみてください。

禁煙パイポはあくまでも補助アイテム

禁煙パイポを使うメリットは、有害な物質を体内に取り込まなくていいことと、使用することで脳の”ドーパミン=ニコチン”という記憶を薄くしていけることですが、妊娠や病気などの理由で、今すぐに禁煙したい理由がある方は、禁煙パイポを使うよりも病院の禁煙外来でお医者さんの指導を受けた方が早いでしょう。

 

禁煙外来にいくことで、自分の意志にお医者さんの監視の目が加わるので、より精神的なブレーキがかかりますし、体に不調が起こった場合すぐに相談に応じてもらえるため、早期の禁煙を目指す方は禁煙外来へ行くことをおすすめします。

まとめ

禁煙パイポには、習慣的にタバコを吸うという行動を抑制する効果が期待できますが、薬ではないためパイポだけで禁煙を成功させることは難しいと言わざるを得ません。

 

そして、禁煙を成功させるには、他の人のサポートが大切となるので、身近に頼れる人がいない場合には禁煙外来でお医者さんの指導を受けることが心身ともに一番安全で確実な方法です。

 

参考:実感できる!禁煙の効果で感じれる体の劇的な変化と効果