ふと足元を見ると、「足の甲が白いぞ?」とびっくりしたことはありませんか?
腕や脚と違って、夏場にサンダルなどをはかなければ、日に当たることがないのも確かですが、足の甲だけ、ピンポイントで白いのは、ちょっと気味が悪いような、肌の色と合わないくらい白くなると、なんだか怖いですよね。
それは、あることが原因になっているかもしれません!これから、チェックしてみましょう!
目次
足の甲が白くなる、その原因とは?!
質問です。あなたは、冷え症ですか?白は、冷え症の色なんです!
冷え症は、体を冷やすことで起こります。もちろん、外の寒さに反応して体が冷えることもありますが、食べるものによっても、体を冷やしてしまう可能性があるんですよ!
体を冷やす食べものは、白い?!
体を冷やす食べものは、基本的に白いと言われています。あなたの足の甲が白いから言っているのではなく、事実なんですよ!
体を冷やす食べものの、代表を紹介しますから確認してみてくださいね。
白米、白パン
<野菜>
大根、白菜、みょうが
<果物>
梨、バナナ、グレープフルーツ
<練り物>
かまぼこ、ちくわ
どうですか?
見事にみんな白、または白っぽいと思いませんか?足の甲が白く、ここで紹介した食べ物が大好き!という人がいたら、食べ物が原因の可能性が高いですね。
足の甲が白いあなたは…
さて、体を冷やす食べものによって、足の甲が白くなってしまう可能性をお話ししたのですが、食べ物によってではなく、単に冷え症で足の甲が白くなる場合もあります。
冷え症には、全身が冷えるタイプ、下半身が冷える、手や足のような末端が冷える、下半身や末端の冷えが進行した、ほてり冷え、という4つのタイプがあります。
全身冷えは、この4つの中では最も進行度が高いと言えます。また、下半身冷えは内臓も冷えているので、食べ物の影響が強いかもしれませんね。
足の甲が白くなる病気がある?!
足の甲が白いあなた。白いのは、全体ですか?それとも、ポツポツと白くなっていますか?
全体が白い場合は、冷えが原因である可能性が高いのですが、ポツポツ、斑点になってしまっている人は、注意しなければならないかもしれまぜん!
これって病気なの?!
ポツポツと白くなる状態を、白斑と言います。名前は聞いたことがあるかもしれませんね。化粧品などでも、体に合わなければ起こることがありますよ。
皮膚の色は、含まれる色素の種類、多さ、バランスで決まります。色素は、主にメラニンです。この色素が多いほど、肌の色は濃く、茶色っぽくなります。
メラニンは、女性の大敵!しみをひき起こる原因と言われているので、退治されがちなんですが、本当は、紫外線から皮膚を守って、皮膚がんや老化を防ぐ役割のある、いいヤツなんです。
でも、何らかの原因で、一部だけメラニンがない、ということが起こるんです。それで、白斑ができてしまいます。
白斑そのものには悪性はなく、人にうつったり、本人にかゆみや痛みが出たりすることもありません。また、先天性と後天性があり、ほとんどの場合が後天性です。(先天性の場合は、遺伝子に異常がある難しい病気です。)
「ふとしたときに、足の甲が白くなっていてびっくりした」
という場合は、病気の疑いは少ないと言えますよ!
尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)とは?!
尋常性とは、ありふれた、ということで、最も多い病気です、
原因ははっきりしていないものの、自己免疫が色素細胞・メラノサイトを攻撃してしまい、ついにはメラノサイトが死んで消えてしまう(のではないか)、と考えられています。
自己免疫は、本来なら体に入ってきた病原をやっつけるために存在しているのですが、何らかの理由で自分自身を攻撃してしまうことがあり、それによって白斑などさまざまな病気が起こるんです(自己免疫性疾患といいます)。
尋常性白斑も、原因ははっきりとわかっていませんが、起こりやすくなるある刺激があるということは分かっているようです!その刺激とは、次のようなものなのですが、当てはまるものはありますか?
- 日焼け
- やけど等のけが
- 皮膚の摩擦、締め付け
- 感染症
- 化学物質の付着
この中では、感染症や化学物質の付着というのは、気をつけることはできても、なかなか完全に予防するのが難しいかもしれません。でも、上3つはどうでしょう?
日焼けを予防しなかったり、日焼けしてしまったあとケアをしなかったり。やけどをしたけれど、手当が遅れたり、皮膚科に行かなかったり。締め付けの強い服をいつも着ていたり。
このような、いつでも起こりそうなことが、白斑の原因になってしまうんです!
まだある?!白斑の原因
ストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れてしまい、自己免疫に異常が起こることがあります。自律神経が乱れることで、自分の免疫が、メラノサイトを攻撃し、皮膚の一部が白くなることがあるんです!
皮膚に過剰な刺激を与えることで自律神経が乱れ、白斑を起こしてしまう可能性があります。ストレスを感じても、なかったことにするのは難しいかもしれませんが、
「これなら、私のストレスは消えるの!」
という趣味など、見つけることで、白斑ができて足の甲が白くなるのを避けられるかもしれませんね!
白斑ができてしまった!治療法はあるの!?
白斑ができてしまっても、進行を抑えたり消したりする方法があるので、皮膚科を受診しましょう!
白斑の治療には、このようなことが行われます!
<外用>
- ステロイド剤:初期の白斑に有効。メラニン色素を生成
- 活性型ビタミンD3:正常な皮膚の再生を促進
- 免疫抑制剤:自己免疫によるメラノサイト攻撃を抑制
<その他>
- ステロイド剤:内服薬もあります。白斑の進行を抑制
- 紫外線照射療法:紫外線を照射して、メラノサイトを活性化
- レーザー/ライト照射療法:白斑に光線を照射して、進行を抑制
- カモフラージュメイク療法:ファンデーションなどで白斑をカバー
こうして見ると、多くの治療方法がありますね!中でも、特に効果が高いと言われているのは、紫外線照射療法です。
定期的に、安全な紫外線を皮膚に照射することで、白斑のある部分を健康的な肌色に近づけることができるんですよ。白斑は、面積が小さい方が治療しやすいので、気づいたら早めに、病院で診察を受けると良いでしょう。
また、汎発性(足の甲以外にも白斑が発生する)の場合には、甲状腺の病気が関係していることがあります。
「初めは足の甲だけだったのに、いろんなところに出てきた!」
という場合は、すぐに受診しましょう。
注意!分節性白斑
この白斑は、体の片側半分に広がることが特徴で、これは効果のある治療法がないので、進行が止まるのを待ち、健康な皮膚を移植する治療が採用されています。
汎発性白斑と同じように、ストレスや皮膚への刺激も関係している病気なので、異変に気づいたらすぐに受診し、医師の指示を仰ぐようにします。
受診することで、分節性なのか、汎発性なのかもはっきりするでしょう。
参考:足の甲を骨折した時の完治までの道のり。日常生活はどうなる?
まとめ
足の甲だけ白くなる原因には、冷え症と、白斑という病気が考えられます。
冷え症は、体を冷やす食べものを控え、温める食べ物を積極的に摂ったり、靴下や毛布などで、物理的に冷やさない工夫をしたりすると、治まってくるでしょう。
また、皮膚への刺激で足の甲が白くなることがあります。肌にあまり強い刺激を与えないよう、注意とケアをするのが良いですね。白斑の場合は、気づいたらすぐに病院へ行くのがベスト。
広がりを抑えるために、今すぐできることは受診ですよ!白い足の甲が、健康的な色に戻るよう、できることを始めましょう!
参考:足の甲が異常に腫れてきた!コレって骨折?応急処置の方法