めまいは、回転性や浮動性などありますが、どれも辛いものです。
めまいには吐き気も伴い目を閉じても 横になっても続くものもあります。首のこりが原因のめまいもあるのです。さらには貧血からもめまいが。
めまいの原因は首こりからだった!?
めまいは辛いものです。吐き気を呼び、ぐったりしてしまいます。そんな辛いめまいの原因は多様で、中 には首のこりが原因のものもあるのです。
首が原因のめまいを「頚性めまい」と言います。ふわふわと浮動性のめまいが起きます。その時、強い肩や首のコリの症状を伴っています。強いコリは、首 の神経を圧迫し、自律神経に情報を送る妨げになります。そのため、立っていたり、歩いたりすることが、上手くできず、ふわふわとめまいを起こしてしまうのです。
「椎骨脳底動脈循環不全」と言う病気がありますが、これも首を圧迫することでおこるめまいを症状に持っています。
首の中には重要な血管や神経が入っています。首の左右をはしるのが、椎骨動脈と言い、脳へとつながって います。そのため、加齢や老化による首に骨の変形で、椎骨動脈を圧迫し、循環血液が脳へ回らなくなり、めまいを 起こすことがあります。
この時、首を曲げたり、伸ばしたりして、ある部分にくると、めまいが起こるように なります。この「ある部分」にくると、椎骨動脈を圧迫してしまうためです。これは、この動きをすると、何回も同じ 症状を繰り返してしまいます。
また、この圧迫が首のコリから来ていることもあります。強いコリやハリが筋肉を緊張させることで、圧迫 を生み、血液循環が滞ってしまい、めまいが生じるのです。
高血圧や高脂血症などの影響で、椎骨動脈に動脈硬化がある場合も、同じことが言えます。また、椎骨動脈に沿って、平衡感覚の神経が通っているため、めまいが起きるとも言われています。めまいは、症状としては良く起きやすいのですが、原因を突き止めにくいとも言えるのです。
原因を突き止めるときは、消去法のように、考えやすいことから当たっていき、首のコリ以外考えられない となったら、首のコリが原因だ、と言う事になります。反対に考えると、肩こりや首のコリは、万病を引き起こすと言う事です。コリは、血行不良から起きるので、 血液が滞ると思わぬ体調不良を巻き起こしてしまうのです。
めまいを起こす原因要素とは?
めまいは、耳の病気だと思い込んでしまいますが、耳そのものが悪くてめまい性の病気起こす人はほんの一握 りです。めまいを起こしてしまった大元の問題は、生活習慣なのですよ。決して、耳だけのせいではないのです。
上記の首や肩のコリが原因のめまいもありますが、これも首が悪いわけでも肩が悪いわけでもありません。血 行が悪くなってしまう生活をしていたと言うことなのです。
バランスの悪い食生活、偏食、暴飲暴食、睡眠不足、熱い風呂、運動不足、大量の飲酒、喫煙、ストレスなど が、めまいの原因と言えるのです。なかでもストレスが体にもたらす影響は大変大きく、無防備でいると、大きなショックで体調を崩すことにな ってしまいます。少しづつでも、ストレスを発散させるようにしましょう。
めまいは自律神経と強く関係しています。そして、自律神経を狂わすものは、ストレスや睡眠不足です。人は、どんなに体に気をつけていても、年齢を重ねることで、不調が現れてきます。
出来るだけ、その不調を 少なくするためには、元気なうちに、快調なリズムを身につけておくと、先々が楽に過ごせるようになるのです。 不快な症状は、出来る限り防いでいきたいですね。
若い女性に多い貧血にもめまいの症状がある!
上記の原因要素に重ねて、若い女性特有の要素と言ったら、無理なダイエットです。食事制限によって、栄養過多や栄養失調を引き起こし、体調不良に陥るのです。女性はただ普通に生きているだけでも鉄分を失う機会が多いため、鉄欠乏性貧血になりやすいのです。その上 数々の試練を与えすぎて、体は悲鳴をあげてしまいます。
鉄欠乏性貧血は鉄分不足のため、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンが減り、全身が酸欠になっている状態です。 特に脳は、酸素需要が激しいため、酸欠になると、一気に動きが悪くなり、不快な症状が起き始めます。めまいもそのひとつです。
ヘモグロビンは、鉄分とタンパク質で構成されているため、鉄分が不足してしまうと作られません。かと言って 錠剤や、サプリで鉄分を取れば良いかと言うと、それだけでもダメなのです。鉄分を体に吸収させるためには、ビ タミンCが必要なのです。
バランスのとれた食事をしましょうと言うのは、こういうことなんですね。栄養素は、単体では活動できなかっ たり、吸収されなかったりするのです。そして、同じものばかりが体に入ってくると、過剰摂取となって、今度は 悪影響が現れるのです。
色々な物を、少しづつ食べるのが毎日の食事の基本と言えます。また、 ビタミンCは全身のいたるところで構成 や吸収、再生や修復をするために大量に必要なのですが、その需要に対し、蓄積できる量が少ないため、どんどん 取り入れなければすぐに足りなくなってしまいます。
水溶性のため、多く取った分は尿となって排出されるので、 過剰摂取の心配もありません。
ホルモンバランスや自律神経を正常に保つためにも必要で、結果、めまいを起こさせないようにすることにも繋 がります。ヘモグロビンが作られないため、血流に乗った血液の中には、酸素が少なくなってしまいます。各臓器では、酸 素の到着を待ち構えているわけですが、少しづつしかこないため、思うように活動できなくなってきます。
特に、脳、心臓、筋肉は酸素不足に弱く、影響を受けやすいのです。筋肉が酸欠を起こすと、疲れやすくなったり、老廃物を排出する力がなくなったり、血行不良をおこしたりします。さらに、重力とともに、足元に集まる血 液を心臓に送り返す力が不足してしまい、ますます心臓や脳に血液が届かなくなり、貧血、低血圧、むくみを起こ します。
心臓は、酸欠状態を少しでも補うため、頑張って動こうとします。そのため、息切れや動悸が起こります。さら に、追い打ちをかけるように、筋肉が弱ったために、血液が戻ってこないため、排出量も減ってしまいます。貧血、 低血圧を作る条件の上乗せです。
脳は、体内酸素の約40%を消費する、酸素大食漢です。ヘモグロビンが不足しただけでも大打撃なのに、筋肉や 心臓の影響で、さらに酸欠は進みます。心臓と違い、脳は酸素が不足すると、動きを鈍くして、少しでも酸素を無くさないようにしようとします。
その ため、本来機能するはずの神経や細胞の働きを次々と止めて行きます。体調としては、集中力低下、倦怠感、目の かすみ、脱毛、記憶力低下、めまい、寒気、吐き気、頭痛、足のつり、顔色が悪くなる、肌にハリがなくなる、難 聴など、全身に異常が現れ始めます。
脳には、指令を送る、もしくは受け取るための神経伝達物質が全身に存在しています。その中で、多くを取り仕 切っているのが、自律神経です。自律神経とは、1本の神経の事ではなく、交感神経系と副交感神経系の2つに分か れて役割を持つ、莫大な数の神経の集まりのことです。
呼ばれて振り向く、落とした物を拾う、歩く、笑う、手を振る、すべての動作は、自分がいちいち脳へ指令を出 さなくても、自然にできてしまいますね。これらはすべて自律神経が取り仕切るもとで行われています。
自律神経とは、私たちの意志とは関係なく働いてくれるもので、反対に言えばこちらの意志で動かすことのでき ないものなのです。そのため、日常はあたりまえだと思っていることが、自律神経が正常に機能しなくなると、とたんに異常を起こしてしまうのです。
まとめ
めまいは、生活習慣が乱れると、すぐに起きてしまう症状です。大きな病気が隠れている場合もありますが、多 くは、体内のバランスが崩れ始めた初期症状と考えられます。
病院に行って、症状を抑えてもらうことは出来ますが、本当の解決は、毎日の生活の中にあります。かと言って、がんじがらめに、規則正しい生活をしていたら、社会から浮いてしまいますし、またそれはそれで、 生活が成り立たなかったり、新たなストレスを生んでしまいますので、無理は禁物です。
寝不足が続いていたなら、早く寝れるように気をつける。野菜不足だと思ったら、サラダを食べてみる。運動不 足だと感じたら、ストレッチをしてみる。常に、マイナスを埋めるように気をつけて行くことが大切なのです。