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鉄欠乏性貧血をおこすとだるさや疲労感とともに手足がしびれることがあります。これは一過性の症状なので、しばらくすると治ります。ただし顔面のしびれや舌のもつれなどが同時におこるようなら脳梗塞の前触れかもしれません。

 

このような症状を防ぐにはいったいどうすれば良いのか?また、対処法なども解説していきますね!

 

 

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鉄欠乏性貧血で手足がしびれることってあるの?

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鉄欠乏性貧血の症状の中に、手足のしびれがあります。1つは鉄不足からヘモグロビンの数が減り、体内が酸欠状態になり脳からの神経伝達がうまくいかなくなる事が原因です。この症状は10分ほどで治まりますが顔面蒼白などが見られる場合は、足を高くし横になりましょう。

 

しびれに対して過剰な心配はしなくても良いことがほとんどですが、貧血を放置すると他の症状とともに悪化してしまうので早めに鉄剤などの摂取により改善しなければいけません。また、しびれを伴う他の病気との判別は難しいため、素人判断は危険です。医師の診察を受けましょう。

 

もう1つは「一過性虚血貧血」です。これは貧血から血流が悪くなり、脳への供給が間に合わなかったり、小さなつまりを起こしてしまった状態です。貧血特有の症状のだるさや疲労感は体が慣れてしまいやすく、ジワジワと進行してきた貧血を自覚していない人がたくさんいます。

 

そのため、突然手足がしびれだし、同時に顔面もしびれ、舌がもつれて話が出来ない状態になります。

 

これは「一過性虚血発作」と呼ばれる症状で、10分ほどで治まります。血流が復活したり、血栓が流れたためです。血栓が原因で起こした場合は、繰り返すことが多くなります。また、怖いのは「脳梗塞」の前兆かもしれないと言うことです。血栓が原因で一過性虚血発作を起こすと、数年以内に脳梗塞を起こす確率は20~30%になります。

 

また、高齢者の場合だと、3か月以内に脳梗塞を起こす確率が15~20%となり、すぐにも治療が必要になります。病院は自力で行けそうもなければ無理せず救急車を呼びましょう。検査や治療のため4・5日~2週間ほど入院することになるかもしれません。

 

脳血管や心臓に問題がなければ、ヘモグロビンの数値により貧血の診断となります。

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また、胃粘膜の機能低下により、ビタミン12の摂取が不良となり貧血を起こすことがあります。手足が冷たくなり、だんだんしびれてきます。放置すると悪性の貧血に進行し、治療期間も長引きますので、早めに医師の診察を受けましょう。

 

このとき、動悸や息切れなどが続くようなら早急に病院に行きましょう。心臓への負担も大きくなっていると言うことです。

 

舌のしびれはプランマー・ビンソン症候群かも!

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鉄欠乏性貧血になり体内にタンパク質や鉄分が足りなくなると、粘膜や皮膚も栄養不足となり、萎縮をはじめます。

 

貧血の人は肌や髪が乾燥してしまうのです。口内の粘膜にも異常がおこり、口角炎や舌炎をおこします。さらに粘膜異常が食道にまで広がると、食べ物が飲み込みづらくなる嚥下困難という状態をおこします。

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このとき、爪に皮膚異常が同時におこり爪の中央部がへこむスプーン爪の症状がある場合を、「プランマー・ビンソン症候群」と言います。

 

通常、鉄欠乏性貧血の治療は鉄剤の投与を行いますが、嚥下困難が強い時は、内視鏡によるバルーン拡張術で食道を広げる治療を同時にします。また、食道粘膜異常による嚥下困難は食道がんや咽頭がんなどに悪化する可能性が高いため、引き続き定期的に検査が必要です。

 

鉄欠乏性貧血は徐々に進行するため、気付いたときにはかなりひどい貧血になっていることは多いのですが、日頃から自分の体調に関心を持ち、少しでも早く貧血治療をすることで回避できるのです。また、「ただの貧血だから」という気持ちは間違いです。貧血は大きな病気の原因にもなりうるし、また大きな病気からのサインと言うこともあるのです。

 

脳貧血でも手足や舌のしびれがおこります。原因は自律神経?

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一過性の低血圧によっておこる脳貧血ですが、脳への酸素の供給が不足し立ちくらみや、めまいを起こし、意識を失うこともあります。脳貧血の原因は自律神経が原因になる場合が多く、睡眠不足やストレス状態が続くと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで自律神経が正常に機能しなくなるのです。

 

血流が減ると、手足などの末端まで循環しなくなり冷たくなってきます。さらに神経伝達も異常をきたし、しびれをおこすのです。この場合しびれの症状は徐々に落ち着くため、あまり気にすることはありません。むしろ睡眠をしっかりとるなど自律神経異常を正常に戻す治療や、生活リズムの改善が必要になります。

 

交感神経を落ち着かせる薬もありますので、中高年の方などは一度医師の診察を受けることをおすすめします。

 

更年期などと重なると、「またか・・・」と放ってしまいがちですが、脳貧血は意識がなくなり失神することがあるので、頻繁におこるようでは、大ケガの心配もありますね。少しの治療で良くなったはずの事が、大ケガで入院や手術になってしまっては後悔してもしきれませんよ。

 

まとめ

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体がしびれを感じると言うことは、外因性でない場合、神経伝達か血流が原因です。このしびれがどこからきているのか、自分で判断するのはとても難しいことです。しびれが止まらないようなら、多くの方が病院へ行くでしょう、それが10分ほどで治まってしまうと「治ったからいいや」とそのままにしてしまいがちなのです。

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健康なら手足や舌はしびれないのです。それに、貧血を起こしているなら必ず、他にも症状はあるはずです。「更年期」や「貧血症」など大まかに考えず、原因を確かめ、薬や生活リズムや食生活で正常に戻さなくてはなりません。

 

手足とともに顔面のしびれがあった時は迷わずすぐに病院へいきましょう。

 

脳梗塞を回避できるかもしれないのです。この時点での治療と脳梗塞を起こしてからの治療では、時間も費用も何倍も違うのです。早めに対処することで、楽しく過ごす時間を増やしましょう。

 

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