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貧血症状の中に、「冷や汗」があります。全身びっしょりになるような汗をかくことも。

 

また、頭や顔から滝のように汗が流れることもあり中々やっかいです。この汗に意味はあるのでしょうか?

 

 

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貧血の時の汗・・・なんででるの?

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貧血には、主だったものに「脳貧血」「鉄欠乏性貧血」があります。そのほか様々な貧血の病気があるのですが、すべてをひっくるめて「貧血」と簡単に言ってしまいがちです。「脳貧血」と「鉄欠乏性貧血」の二つだけ見ても、全然違う貧血の病気なのです。

 

「脳貧血」は「起立性低血圧」とも呼ばれ、朝礼や満員電車の中など、長時間立っている状態の時に起こりやすくなります。血液が下に下がってしまい、脳内の血液が少なくなることで酸素が足りなくなり、脳が酸欠状態になります。

 

脳貧血を起こすと、頭がクラクラとし、めまいや吐き気に襲われます。ひどい時は意識を失うこともあります。そんな時、気が付くと全身汗だくになっていることがありますね。気分が回復した後に残されるのは、びっしょりと濡れた衣類・・・なんてことになり、クーラーでも点いていたなら風邪をひいてしまいます。

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なぜ大量の冷や汗が出たのでしょう。脳貧血は立っている時に低血圧の状態になってしまうことがわかりました。では、立っているといつも低血圧になってしまうのでしょうか。 通常でしたら、自律神経が血圧を調整し、低血圧にはならないのです。

 

この「自律神経」が機能しなくなってしまうと、脳貧血と言われる低血圧を起こしてしまうという訳です。

 

さらに自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれます。「交感神経」とは「闘争と逃走の神経」などと呼ばれ、いささか攻撃的なイメージです。酸欠を起こした脳は、「これは危機的状況である!」と判断し、この交感神経を刺激します。すると体は負けないように心臓の鼓動が早くなったり、筋肉を緊張させたり、戦う姿勢をとりだし、汗が噴き出るのです。

 

「噴き出した汗」を感じ取り、今度は「副交感神経」が刺激を受けます。ストレスや緊張などをつかさどる「交感神経」とは、正反対の働きをするのが「副交感神経」です。休息や睡眠などをつかさどる神経で、安定した、穏やかな気持ちにしてくれるのです。

 

副交感神経が刺激を受けたきっかけは「汗」です。体の中のすべての体液の排出はどれも副交感神経を誘導します。

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もしかして貧血の症状?チェックのポイントは目?

大量の汗が噴き出ることで、副交感神経が刺激され、脳は「もう大丈夫、落ち着こう」と体の緊張をほどいていきます。交感神経と副交感神経のバランスが良い事で、スムーズな生活がおくれているわけです。

 

貧血の時の汗が止まらない・・・

上記で、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれているとお話しました。この二つの神経がバランス良く仕事をしているのが、体にも脳にも一番良い状態です。

 

ところが、片方が優位に立ち、バランスを崩してしまうと、体も脳も調子を崩してしまいます。これが自律神経失調症です。これは脳貧血を起こす大きな原因と考えられています。交感神経が優位に立ってしまっていると、副交感神経が中々力を発揮できず、いつまでも汗が止まらず噴きだし続けてしまいます。

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なぜ交感神経が優位に立ってしまうのでしょうか。要因に個人差はありますが、多くは睡眠不足やストレスが考えられます。また、喫煙や大量の飲酒なども要因の一つです。 ストレスの発散や、十分な睡眠などの副交感神経を使わず、常に交感神経ばかりを刺激し続けているためにバランスがとれなくなってしまうのです。

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自律神経失調症の要因は様々ですが、それを取り除く努力も必要かもしれません。交感神経を落ち着かせる薬もあります。一度、思い切って医師に相談してみると良いかもしれませんね。

 

ほかにもこんな貧血と汗の関係があるって知ってました?

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脳貧血を起こした時の汗は、具合が悪くなってから出た冷や汗でした。ところが、真夏のスポーツなどで、大量に汗をかいたことによって、貧血を起こすこともあるのです。

 

これは、体の中の鉄分が、大量の汗とともに流れ出てしまい、鉄欠乏性貧血を起こしてしまうからです。

 

スポーツ選手などはスポーツ貧血などと総称される貧血と戦いながら、鉄分の補充を心掛けているのです。

 

日頃、特に鉄分のことを考えていない一般人の方が、急な大量の汗により鉄分を失い、貧血を起こしやすいと言えますね。真夏の運動は、熱中症とともに、貧血のケアも必要なのです。

 

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