つらいめまいや立ちくらみ。どちらも貧血の症状なんですが、よく誤解を受けるんです。めまいと立ちくらみの違い、みなさんは知ってますか?似てるようで結構違うんですよ。
ひどいめまいや立ちくらみは生活にも支障をきたすようになります。満足に仕事ができなくなったり、あまりにフラフラするため歩くのさえ大変だったり。学生さんだと勉強に集中できず困ってしまうのではないでしょうか。
めまいと立ちくらみがひどければもちろんお医者さんに相談した方が良いです。
でも、この時に正しく症状を伝えられないと、適切な治療を受けられないんです。自分に起きてるのはめまいなのか?立ちくらみなのか?違いを知って、きちんと伝えられるようになりましょう。
そもそもめまいと立ちくらみは貧血でも起こる症状なの?
めまいと立ちくらみは貧血でも起こる症状です。特にめまいは貧血の代表的な症状とも言われてるんですよ。どちらも貧血からなる酸素不足が原因となっていますね。
まずはめまいから詳しく説明していきましょう。
めまいは「フラフラ」「クラクラ」して、悪化していくと立っていられなくなってしまうんです。また、めまいは「ふらつき」と表現することもあります。歩いている最中にフラフラ~クラクラ~っとするのがめまいなんです。要するに体のバランスがうまくとれなくなるとめまいが起きるんですね。
実際にめまいを経験した人はこのように語ります。
「頭を持って振り回されている」「歩いているけどバランスがとれず今にも倒れそう」「引きずりこまれて倒れそうになる」…といった感じです。
めまいがどういうものか、だいたいわかっていただけたでしょうか。
参考:めまいと汗の原因は?あくびと立ちくらみの症状もあるなら「貧血」?
次は立ちくらみについてです。
立ちくらみは文字通り、立った瞬間にクラっとする症状です。イスから立ち上がろうとした時、湯船から上がろうとした時、うつむいていた姿勢から急に顔を上げた時、フラっとするのが立ちくらみです。
今にも倒れそうになってしゃがみこむこともあるほど。意識を失って倒れてしまう人もいるんです。
どっちも似てるけど…?めまいと立ちくらみの違いは?
簡単に説明すると、継続的に起こるのが「めまい」。一時的であり一瞬で治るのが「立ちくらみ」なんです。
なので「めまい」の場合、立っていても座っていても寝ていても、体がフラフラしたりクラクラするんです。めまいの病気ですと、どんな状態でもフラフラするため起き上がることすらできないんですよ。
対して「立ちくらみ」は急に動き出そうとした時に起こる一瞬だけなので、長く続かないんです。大抵はじっとしていれば元通りになり「あ~ビックリした」となるんですね。
気をつけなければいけないのが、立ちくらみの場合は「脳貧血」の可能性が高い点です。脳貧血は“貧血”という文字が使われていますが正しくは起立性低血圧と呼ぶんです。
脳貧血(起立性低血圧)の場合、なにもしていない状態では普通なのですが、立ったり顔を上げたりと激しい動きをした時、低血圧になってしまうんです。そのため脳貧血はヘモグロビン濃度と関係がありません。
血液検査をしてもヘモグロビン濃度が正常値になっていて、それにも関わらず立ちくらみが起こるなら脳貧血を疑った方が良いですね。
どのくらい貧血がひどくなるとめまいや立ちくらみが起こるの?
貧血には「軽度」「中度」「重度」と、3つの段階があります。もちろん軽度が一番軽く、重度が一番重い貧血になるんですね。
めまいや立ちくらみは、なんと軽度の貧血から起こり始めるんです。ですが最初はそれほどひどくないため「なんかフラフラするな」「ちょっと立ちくらみが多いかも」という程度でしょう。症状があまりにも軽いので気づかない人や、まったく気にしない人もいらっしゃるようです。
しかし貧血がひどくなればなるほど、めまいと立ちくらみも悪化していくんです。立っているのがつらい、立っていられない、あまりにフラフラグルグルするから吐き気がしてきた…という感じですね。
そして最終的には耐えられずに倒れてしまうんです。
貧血で立っていられなくなったり、倒れて救急車で運ばれたという人は実際にいるんですよ。
まとめ
似ているようで違う「めまい」と「立ちくらみ」。どんな姿勢で起こるか、長く続くか続かないか、そのあたりで違いを判断できるんですね。
少しでもめまいや立ちくらみを感じたら貧血を悪化させないように気をつけましょう。
お医者さんに相談する時は「めまい」がひどいのか、「立ちくらみ」がひどいのか、ハッキリと伝えることも忘れてはいけません。
めまいや立ちくらみは他の病気が原因でも起こる症状ですから、別のなにかが発見される可能性もゼロではないんです。