春のものと思われてる花粉症、実は秋にもあるんです!なんにもしないでいると、めまいや吐き気まで起こるかも…。花粉症は鼻水やクシャミがひどくなるだけじゃないんです。
秋や冬になって、めまいを感じたり吐き気に悩まされたりすることはありませんか?鼻水やクシャミもひどくなったりして「そろそろ寒くなってきたし風邪をひいたかな」と思っているのではないでしょうか?
もしかするとそれは秋の花粉症かもしれません。現在、花粉症の患者さんは増加傾向にあると言われています。
それに加えてなんと!春だけじゃなく他の季節も花粉に悩まされる人が多くなってきてるんです!詳しく解説していきますね。
目次
花粉症は春だけじゃなく、秋にも起こるって本当?なぜ秋にも花粉症が?
みなさんは花粉症の原因を知っていますか?まず、花粉症の患者さんにとって花粉はアレルゲンなんです。
アレルゲンである花粉が体に入り込んでくると、体はそれに対抗しようとして抗体を作り出すんです。そのあと再び入り込んできた花粉と抗体が結合し、化学物質が生まれてきます。
すると今度は体が「これはいらないものだから外に出すぞ!」となるので、鼻水やクシャミ、時には咳などアレルゲンを外へ出そうと働き始めるんですね。
もっとも知られているアレルゲンはスギ花粉ですが、アレルゲンはスギ花粉だけというわけではありません。世界にはいくつもの植物があって、その植物たちは花粉を飛散させています。
秋の花粉症にも悩んでいる人は「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」「イラクサ」に要注意。このうちのどれか、もしくはすべてにアレルギーがあるかもしれません。
ブタクサはキク科の植物で9月の中ごろから10月の中ごろまである植物です。ヨモギは8月の中ごろから10月の中ごろまでと、ブタクサよりも期間が長めなんですね。ヨモギにアレルギーを持っていると夏も花粉症に悩まされてしまいます。ちなみにヨモギもキク科の植物なんですよ。
カナムグラはクワ科、8月の中ごろから10月の中ごろまで。あちこちに根付いている植物です。
イラクサはその名の通りイラクサ科、9月の始めから9月の終わりまである植物ですね。林などでよく見かける植物なので、近くに山や林がないならイラクサはあまり心配しなくても良いでしょう。
めまいや吐き気など不快な症状が起こるのはなぜ?
花粉症といえば鼻水やクシャミ。鼻水もドロっとしたものではなく水のように透明でサラサラしたものが出てくるんです。目もかゆくなり、花粉症がひどい人は微熱が出ることもありますね。
参考:めまいに加え、吐き気、冷や汗、さらには下痢まで!この症状は何?
でも実はめまいや吐き気が起こることもあるんですよ。花粉症の患者さんがめまいを訴えること、結構多いんです。理由はいくつかありますね。
- 脳が酸欠状態になっている
貧血や脳貧血が起こると脳まで血液が届かず、酸素も行き渡らないのでめまいが起こりますよね。花粉症は鼻水がたくさん出るので鼻づまりがひどくなります。鼻づまりがひどくなれば呼吸が厳しくなり、呼吸が厳しくなれば十分な酸素を吸いこめなくなります。十分な酸素が吸い込めないと体に必要な分の酸素が用意できません。
そうすると脳が酸欠状態になってめまいや頭痛が引き起こされるんですね。めまいと吐き気は密接な関係にあり、めまいがひどいとお腹も気持ち悪くなってくるんです。
- 睡眠不足になっている
花粉症で常に鼻水やクシャミが出続けているとなるとしっかり眠れていない可能性が出てきます。眠れていなければ睡眠不足になってしまいますよね。
睡眠不足だと体に疲労がどんどんたまっていくので、めまい、頭痛、吐き気といった症状が現れるんです。
秋の花粉症はどんなふうに対処すれば良い?病院は行くべき?
花粉症は放っておいても治りません。そのままにしておくと鼻づまりはひどくなる一方、ろくに眠れなくなって睡眠不足が続く毎日になりますから、病院に行って花粉症の薬を処方してもらいましょう。
花粉症の対処法は薬を飲むのが一番です。軽い花粉症であればヨーグルトなど免疫力を高めるものを食べ続けることで症状を緩和できますが、重い花粉症だとそれでは到底、追いつきません。
花粉症は日常生活にも支障をきたしますから仕事や勉強に集中するためにも薬は飲んでおいた方が良いですね。
参考サイト:アレルギーの検査は何科?費用は保険適用できるの?
また、一度アレルギーの検査を受けてどの植物が自分にとっていけないのかを知っておくことをも大切です。
まとめ
今まで花粉症ではなかった人が花粉症になると、あまりのつらさに「死んでしまいそう…」と不安になることもあるそうです。
花粉症は命を脅かす病気ではありませんが、つらいことに変わりはないのです。眠くなるという副作用があるものの薬を飲むと随分と楽になりますから、花粉症がひどくて生活が厳しい…という人は早めに病院へ行って下さいね。
花粉症は春から秋にかけてあるものです。
たくさんの植物に対してアレルギーを持っている人はほぼ1年中、花粉症に悩まされていると言っても過言ではありません。春じゃないから花粉症のはずはない、と安心してはいけないんですね。