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熱も出ずずっと咳の症状が続く咳喘息ですが、周囲から”うつるのではないか”という目で見られたり、一緒に生活している家族にうつるのではと心配や人目が気になっている方も多いと思います。

 

早期に治療すれば喘息よりは比較的簡単に治る咳喘息ですが、人にうつるかどうかはまた別の問題ですね。

 

今回は、咳喘息が他の人にうつるのかと、病院で診察を受ける際には何科がいいのかについて詳しく解説していきますので、最後までご覧ください。

 

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咳喘息はうつる病気?何科を受診するべき?

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咳喘息が他の人にうつることはありません。病院では、呼吸器科か内科を受診してください。

 

咳喘息は風邪のように細菌やウイルスが原因で発症しているものではないため、咳から他の人にうつることはありません。

咳喘息は感染症ではないので人にうつることはありませんが、放置すると、寝られなくなるほどの咳が出たり、約3割の人は喘息に移行するといわれているため、咳の症状を自己判断せず、専門医を受診いたしましょう。

引用元・柁原医院

しかし、咳=風邪というイメージが強いので、相手への配慮のためにマスクを着用するのはエチケットとして必要でしょうし、咳と同時に唾液が出ることもあるので(だ液からうつることはありませんが)、やはり、他の人と会う場所ではマスクをしておいた方がいいですね。

 

また、鼻や喉がアレルギー物質に敏感になるのも咳喘息の特徴なので、マスクをすることにより、外部からの花粉やホコリなどをシャットアウトでき、咳が出るのを抑えることもできます。

咳喘息の自己診断は難しい

咳喘息と風邪との一番の見分け方は、風邪は熱が出るのに対して、咳喘息は発熱がないということですが、風邪の初期段階ではそもそも高熱が出ることは少ないため、自分で咳喘息か風邪かを見分けるのは困難です。

 

万が一、咳喘息ではなく、風邪だった場合のことも考えて、マスクは着用しておきましょう。

 

そして、咳喘息は疲労やストレスや季節変わり目に、自律神経が乱れて発症することが多いので、仕事や家事が終わったらゆっくりと気持ちを落ち着かせて体を安静にすることで、咳が出にくくなります。(ストレス解消が自律神経を正常に戻す一番の薬です)

 

季節の変わり目や大きな環境の変化があると、人間の体は自発的にその環境に適応しようとしますが、疲労やストレスが溜まっているとスムーズに適応できず、体調不良や咳喘息といったような症状が出てしまうことがあります。

私たちの体には季節に対する適応能力も備わっています。

体が暑熱環境(暑い季節)に慣れることを「暑熱順化」、寒冷環境(寒い季節)に慣れることを「寒冷順化」といいます(図1)。暑熱順化すると、低い体温でも発汗が起こるようになり、同じ体温で出る汗の量は増え、再大発汗量も大きくなります。

さらに皮膚の血流も順化の前にくらべて増加します。熱の放出が早い段階で行われるようになるので体温 (核心温)の上昇は少なくなります。
引用元・花王健康科学研究会

急激な気温の変化も、咳喘息の引き金となりますので、気温の変動が激しい時にはより警戒しておく必要があるでしょう。

病院で診察を受ける時には服用中の薬を持っていく

咳喘息は喉のさらに奥にある(肺に近い)気管が狭くなっていることが原因なので、病院では呼吸器科を選択するとよりスムーズに診察を済ませることができますが、内科でも大丈夫です。

 

その際の注意点としては、現在服用している市販の薬や、通院して病院から出されている薬があるなら、それを持っていくということが重要なポイントとなります。

 

まず、咳喘息はウイルスや細菌が原因で起こっているわけではありませんから、かぜ薬や咳止め薬は効きません。

 

ですから、現状、服用している薬を見せることで、「これを飲んでも症状が改善されなかった」とお医者さんが診断する上で貴重な情報になりますし、咳喘息の場合は気管支炎拡張薬や、吸入ステロイドで呼吸を楽にしていく治療がメインとなるのですが、今飲んでいる薬との相性を考慮する必要もあるので、副作用に悩まされないためにも服用している薬は持っていった方がいいのです。

 

特に、ステロイドに関しては、小さなお子さんに服用する際には、十分に親御さんがお医者さんと話し合った上で慎重に使う必要があるでしょう。

 

もちろん、適切に使えば問題ありませんが、ステロイドは体内の免疫細胞を無理やり押さえ込む強力な薬なので、長期間の使用は控えるべきです。

 

また、大人でも他の病気でステロイドを処方されている方は、よくお医者さんと相談し、納得した上で治療を受けましょう。

 

参考:喘息にタバコは絶対にNG!吸ってはいけないこれだけの理由

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咳喘息がうつるのは遺伝?何科を受診するかで対応の違いも

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咳喘息はうつることはありませんが、生活習慣や体質により”なりやすい体”になってしまうことがあります。

 

まず、咳喘息はうつりません。これは、変わらない事実なのですが、同じスペースの中に長時間いると、生活環境が似通ってくるため咳喘息になりやすいということもあります。

 

例えば、外が暑い季節にクーラーがガンガン効いたオフィスで働いていると、体の血管は寒い収縮し、暑いと拡張するので体に負担がかかってしまい自律神経に影響が出るという具合にです。

環境による自律神経の乱れ

自律神経には、活発に体を動かす交感神経と、体を休める副交感神経があるのですが、血管が収縮や拡張をすることで、2つの神経が乱れてしまうことがあります。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

2つの自律神経は、副交感神経が血管を拡張して血行を良くし、交感神経は血管を収縮して血行を穏やかにするなど正反対の働きをしています。

また、交感神経は仕事やスポーツの時に心臓の拍動や血圧を高めて、精神活動を活発にします。主に、昼に活発になります。

副交感神経は睡眠、休息をとるときに働く神経で、心臓の拍動をしずめ、精神活動を休めます。主に夜、優位になります。

引用元・はなもも鍼灸治療院

急激な体温の変化で血管が縮んだり広がったりを不規則に繰り返すことで、自律神経が乱れ、それが原因で咳喘息が発症することもありますし、寒い部屋に長時間いることで、日中に本来働くはずの交感神経が上手く働かず、自律神経のバランスが崩れて咳喘息の引き金になるということもあるのです。

遺伝によって咳喘息になりやすくなる?

子供の時からの食事や生活習慣が、血液の流れを悪くしている場合もあるので、親御さんが咳喘息になりやすいと子供もなりやすくなることもあるでしょう。

 

しかし、遺伝といっても(確かに元々体が弱いと病気になりやすいですが)、咳喘息の場合はストレスや疲労など後天的(こうてんてき;産まれた後の変化)が大きいですから、注意していれば防ぐことができる病気です。

 

ただ、幼いころの食生活は内臓の発達に大きく関係しているので、子供の頃から健康的な食生活を心がけていると丈夫な体を作ることができ、病気に対しても強くなります。

病院の何科にかかるかが重要な場合もある

咳喘息は、それほどメジャーな病気ではないので、専門知識のある医師でないと風邪と間違われる可能性も否定できません。

 

咳がひたすら続くのですが、風邪も初期段階では咳が出るので、中には間違って風邪と診断されてしまうケースもあるようです。

 

咳喘息になる原因は色々ありますが、近年の不安定な気候や、中国からのPM2.5などの大気汚染、そして、日本では小さい時から清潔な環境で育つため、体の免疫力が元々低いというのも原因の1つとなります。

 

また、最近増えてきた病気であるため、全てのお医者さんが詳しい知識を持っているとは限りません。

 

ですから、できれば呼吸器科で詳しく調べてもらうのが理想ですが、内科でも長く咳が続いていることを強く訴えることで、正しい診断をしてもらうことができるでしょう。

咳喘息にならないための効果的な方法

季節の変わり目には、一枚多めに服を羽織って、暑い場合は脱ぐことで体温調節をしましょう。

 

夏から秋、秋から冬、冬から春とカレンダー上では区別されていますが、実際には毎年気温の変化はズレ込むので、一枚薄手のシャツや男性ならマフラーや手袋を持ち歩き、寒くなった時の防寒をしっかりとすることと、逆に突然気温が上がった時には一枚脱いで上手く体温調節してください。

 

そして、季節の変わり目には、どうしても自律神経の乱れ、免疫力の低下が起こってしまうので、栄養のある食事(特にビタミン類)を摂り、体の免疫細胞を活性化させましょう。

大人になってから免疫を鍛えるのは難しい

可能な限りマスクを着用することで、体内に有害な物質が入らないように注意することも大切です。

 

大人になってからも体を甘やかすと弱くなるというのは、根拠のない誤解なので無理はしないでくださいね。

 

もちろん、大人になってからも体を鍛えて内臓を丈夫にして、食生活によって免疫力を上げることはできますが、基本的な免疫力がつくのは20歳までと言われていますので、20歳を超えたならあまり無茶をせず、有害なものは避けた方がいいでしょう。

 

また、20歳未満でも、排気ガスやタバコなどの有害物質は避けてください。

 

免疫をつけるというのは、本来有害ではないもののアレルギー反応を防ぐという意味であって(自然に触れるなど)、有害物質は、あくまでも体に悪影響しか与えません。

 

免疫をつければ有害でなくなるというわけではありませんのでご注意ください。

 

参考:ハウスダストだけが咳の原因じゃない!他にもある原因は?

まとめ

咳喘息はうつることはありませんが、咳の際に唾などが飛ぶのでエチケットとしてマスクはしてください。

 

病院では、呼吸器科にかかるのが理想ですが、内科でもしっかりと咳が長く続いていることをお医者さんに訴えて適切な診断をしてもらう努力をしましょう。

 

診断の難しい病気なので、しっかりと患者側も知識を身に着けて置くことが、結果として自分のためになります。

 

参考:咳喘息はストレスからやってくる!風邪との違いや対処法は?

 

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