寒い季節に変化してきたり、クーラーが強過ぎて寒さを感じている内に気付くと鼻水が出て、更には痰まで絡んでくる事は少なくはありませんよね。特に秋から冬への変わり目は痰が絡みやすく、喘息の人にとっても苦しい季節でしょう。
では、その鼻水と痰は風邪なのでしょうか?そして、その症状への対処法はどうすればいいのでしょうか?
今回は効果的な対処方法と、病名について紹介していきますよ。
目次
痰と鼻水が止まらないのは風邪?
では、早速痰と鼻水が止まらない原因を追究していきましょう。
痰と鼻水が止まらない場合、理由は以下ではないかと言われています。また、以下の場合は早急に病院に行かなければなりません。
自然治癒はなかなか難しいので、「鼻水と痰で大袈裟な」と思わず、悪化する前に必ず病院へと行きましょう。
- 鼻炎
- 気管支炎
- 風邪
この3つが主に考えられる原因です。では、一つずつ症状や原因を探っていきましょう。
鼻水と痰が止まらない原因その1 鼻炎
まずは鼻炎です。鼻炎の原因は主にアレルギー性と慢性の二つがあります。
アレルギー性はハウスダストや花粉、カビなど、アレルギー源と言われる物が原因で起こってしまうものです。
これは病院でアレルゲン物質をはっきりと診断してもらい、その物質に触れないようにする事と、もしも症状が重い場合は症状を改善してくれる薬を処方して貰う必要があります。
慢性鼻炎の場合は、アレルギー鼻炎と違い、先天的な問題である為に病院に一回行ったからと言って解決する事はほとんどありません。
慢性鼻炎の原因と言われているのは、鼻中隔(びちゅうかく)が生まれた時から曲がってしまっていたり、鼻甲介(びこうかい)という軟骨の形態不良が起きて引き起こされる症状です。
この場合手術が必要となる事もある為、かなり治療に時間を要します。しかし、他にも粉塵が多く舞う場所で作業をする人や、化学工場で働く人の中にも慢性鼻炎として症状が出る人も少なくはありません。
鼻水と痰が止まらない原因その2 気管支炎
鼻水と痰が出て苦しいのは、実は気管支が関係している場合もあるのです。気管支炎の原因と言われているのが、最近やウイルスによって粘膜が攻撃される事で引き起こるとされています。主にインフルエンザなどの症状の合併症として発症する事が多いと言われています。
そして、この気管支炎も急性と慢性で分類されるのですが、急性は上記に書いたようなインフルエンザなどの合併症で起こりやすく、慢性の場合は空気汚染などが大きな原因となっている場合が多いです。
気管支炎を発症したら、何よりもまず綺麗な空気を確保する事から始めた方がいいかもしれません。
痰と鼻水の原因、鼻炎・気管支炎の対処法は?
では、ここではその鼻炎と気管支炎にかかってしまった時の対処法、そして治療の流れや避けた方が良い事、逆に行った方が良い事を紹介していきます。
鼻炎も気管支炎も対処法を間違えたり、放置していると余計に悪化して、最悪肺炎などの重篤な病気に発展する場合もあります。
大人だけではなく、子どもや高齢者も同様です。我が子の危険を見逃さないように、対処法はしっかりと頭に入れておいてくださいね。
鼻炎の対処法(慢性鼻炎の場合)
鼻炎になった場合、まずは何故鼻炎になったのかを考えます。上記にあるように、鼻炎にはアレルギー性と慢性があります。生まれつきの場合はもう何年も長い事鼻炎の症状に悩まされている事でしょう。ですからすぐに病院に行って、鼻の形を診てもらえば解決します。
そして、少し怖いですが内視鏡で膿などを全て吸い取ってもらえば治療は完了です。必要に応じて薬物治療も並行して行われます。
鼻の形は先天的な物ですので、どうしようもありませんから、うまく慢性鼻炎と付き合っていくしかありません。放置すると蓄膿症などを引き起こす事もあるので気を付けてくださいね。
鼻炎の対処法(アレルギー性鼻炎の場合)
アレルギー性の場合は少々厄介です。アレルギーは生まれつきの物ではなく、体の変化と共に突然現れる場合もあります。
今まで花粉などに悩まされた事のなかった人が、突然花粉症になってしまうなどが良い例です。ですから、すぐに病院へと行き、アレルギーテストを受ける事をオススメします。
現在は大体血液検査を6,000円で受け、MAST36と呼ばれる36項目のアレルゲン物質のどれに反応しているのかという検査もあります。その中で見つけられなかった人でも大丈夫です。
206項目から自分のアレルゲン物質かもしれないと思う物質を選んで検査するイムノキャップもあります。他にも隠れアレルギー検査など、様々なアレルゲン物質への検査が現在は行われているので、そういった物を駆使して自分が一体何アレルギーなのかをしっかりと調べておきましょう。
参考:アレルギーの検査費用や方法は何がある?保険適用できる?
気管支炎の場合
気管支炎の場合、急性と慢性で変わってきてしまいます。急性の場合は、喉の粘膜に細菌が貼り付いてしまい、そこから炎症が起きて気管支炎になってしまっている場合がほとんどですから、病院で細菌を殺す抗生物質などを処方して貰うとすぐに症状は落ち着きます。
慢性の人は多少厄介ですが、慢性気管支炎になったのには環境要因が強いと言われています。化学物質であったり、大気汚染物質であったり、自分の住んでいる環境が悪い事が影響している可能性が高いのです。
まずは病院に行って治療を受けた後に、出来ればその地域から引っ越して、綺麗な空気の吸える環境に移る事が大切です。
鼻水の色や種類でも病気は違う
皆さんは鼻水をかんだ後にティッシュは見ますか?ほとんどの人は汚いからすぐに捨ててしまうと思いますが、それはいけません。鼻水の色にも、病気のヒントは隠されているのです。
ですから、病気のヒントを見つける為にも、鼻水の色には注意しておきましょう。次項では詳しく鼻水の色とどんな状態なのかを紹介していきます。
鼻水の色で分かる症状
元々鼻水は体内に入ったウイルスやごみを排出する為に出されるものです。普段は皆さんもよく見慣れていると思いますが、無色透明であると思います。しかし、この無色透明も、炎症反応などの影響によって、色が変化してしまうのです。
- 黄緑色や緑色の鼻水:風邪の治りかけ、風邪菌と戦った白血球が排出される事でこの色に変化する。
- オレンジ色の鼻水:鼻水に膿が混ざっている状態。副鼻腔炎になってしまっている可能性が高いので、すぐに病院に行かなければいけません。
- 赤い血が混ざってる鼻水:鼻水のかみすぎ、鼻水をかみすぎると副鼻腔炎を引き起こす可能性もあるので注意が必要。
- 白色の鼻水:風邪真っ最中。まだまだ風邪が治るには時間がかかるという合図。
鼻水一つでここまで分かるのは面白いですよね。
鼻のかみかた
上記でも書いたように、鼻をかみすぎると粘膜を傷つけて血を出してしまったり、更には副鼻腔炎という鼻の骨の間に膿が溜まってしまう病気を引き起こしてしまう場合もあるのです。ですから、鼻のかみかたにも注意が必要です。
鼻のかみかたとして理想なのは、無理に捻り出そうとせずに優しく鼻水をティッシュに吹き出しましょう。
また、頻繁にかむとその分鼻に負担がかかりますので、なるべく回数も減らして一時間に一回~三回以内に収めてください。
まとめ
鼻水と痰はただの風邪の症状だと放置してはいけません。
気管支炎は放置しておくと喘息へと発展してしまう恐れもありますし、鼻水も蓄膿症や副鼻腔炎の原因になってしまいます。風邪だからと市販の風邪薬を飲んでも症状が改善されない場合は、すぐに病院へ行って検査を受けてください。
早期に治療をすれば悪化を防ぐ事も出来ますし、すぐに治療を終える事も出来ます。ただの風邪だと甘く見てはいけません、子どもの場合は聴力にも関わってきてしまうので気を付けてあげてください。
参考:鼻をかみすぎて鼻がヒリヒリする!そんな時の対処法まとめ