糖尿病になってしまうと、食事制限はつきものです。
そうわかっていても、私たちのまわりには、おいしそうなお菓子があふれていて、誘惑されること、ありますよね。
「体に悪いのはわかっているけど、どうしても食べたい!」
そう思ってしまうあなたに朗報です。食べられそうなお菓子がありましたよ!
目次
糖尿病でも食べられるお菓子5つ、紹介します!
糖尿病を患っていても、ちゃんと探して選べば食べられるお菓子がありますよ!
さっそく紹介しましょう!
チョコレート効果 CACAO86%(明治製菓)
チョコレートが食べたなったら、コレに限ります!
カカオが86%も入っているのでかなりビターですが、苦くて食べ過ぎ防止にもなりそうです。また、ポリフェノールもたくさん含まれているので、美容にも良いですよ!
こんにゃくチップス コンソメ風味(ローソン)
カリッとした、スナックが食べたくなったらこちらをどうぞ。こんにゃくが使われているのでもちろん低カロリー、コレステロールもゼロです。
スナック菓子で体に毒になると言われる、トランス脂肪酸もゼロですよ!
はちみつ梅(セブンイレブン)
ちょっと甘いものが欲しいときにはこれがおすすめです!梅の酸っぱさより、はちみつの甘さが効いている逸品です。
一粒ずつ個別に包装されているので、「開けちゃったから全部食べなきゃ」と食べ過ぎることもないですよ!
SOYJOY(大塚製薬)
「これって栄養食品じゃないの?」
と思った人もいますよね。たしかに、栄養食品でもあるんですが、チョコレートやフルーツなどが加えられていて、ヘルシーなおやつにもピッタリなんですよ!
糖質もカロリーも低く、いろいろな味から選べるのもうれしいですよね。
ここで紹介したものもおすすめですが、お店に行ったときには、買う前にカロリーや糖質量などを確認して、他に食べられそうなものを開拓していくのも、おもしろそうですね!
選ぶときには、次にお話しすることを参考にしてみてください。
参考:尿蛋白がプラスマイナスと表示された!原因と対処法を解説!
お菓子がたくさん!お店で選ぶときのポイントは?
近くにあって、いつでも行きたくなるコンビニエンスストア。最近はドラッグストアでも、食べ物を安く売っていて、ついつい買ってしまう、なんてことはありませんか?
新商品が発売されていたら、試してみたくなりませんか。気持ちはわかりますが、ちょっと待ってください!糖尿病のあなたが、買うべきお菓子は、3つの低を満たすものなんです。
3つの低とは?
ずばり、低カロリー<低GI<低糖質です。
この<は、優先順位を表していて、カロリーよりGI、GIよりも糖質を気にしましょう、というメッセージです。最近はヘルシー志向が高まって、お菓子もヘルシーになってきています。
そんな中でも、3つの低を意識して、お菓子を選ぶようにしましょう!
GIとは
カロリーや糖質は、食品のパッケージに書かれていて、文字を見るだけでも何のことか想像できますよね。
パッケージの成分表示を見て、「これはカロリーが高い、糖質も高そうだからやめよう」と判断できます。では、GIはどうでしょう?どういうものか、想像できますか?
GIは、食事をした後、血糖値が上がるスピードを測ったもの。この値が低ければ低いほど、血糖値が上がるスピードがゆるやかになるのです。血糖値がゆるやかに上がっていく方が、体にはやさしいんですよ。
糖尿病を患っている場合は、血糖値が急激に上げるよりも、ゆっくり血糖値を上げるように、低GIの食品を選ぶのも一つの手です。ここで、GIの高い食品、低い食品の例を紹介しますね!
はちみつとメープルシロップ
見た目も味も似ていますよね。でも、GI値は全然違うんですよ!はちみつの方が、栄養素が高いイメージがありますよね。
「甘いものが食べたくなったら、はちみつを食べると良い!」
なんて話もあるくらいです。でも、はちみつはミツバチが花の蜜を吸いとって、体内で果糖とブドウ糖に分解したものなので、私たちが食べるはちみつが出来上がるころには、分解が進んで果糖の濃度が高くなっています。そんな理由もあって、GI値はメープルシロップの方が低いんです!
白米と玄米は?
玄米のように精白されていないものの方が、食物繊維やミネラルが残っていてGIは低くなります。
白米は精白して、いろいろなものをそぎ落としてしまうので、必要な栄養素も少なくなって、さらにGIも高いのです。
果物はそのままかジュースか?
ジュースにすると、果物に含まれている食物繊維が取り落とされてしまいます。すると同じ量でも、ジュースに含まれる果糖の量の方が多くなるのです!
お米と同じように、果物も必要なものを取り除かずに食べ、30回以上噛みます。食後に食べると血糖値が上がるので、食間に食べると良いのではないでしょうか。
気にかけているようで、実はGI値の高い食事を摂っていませんでしたか?お菓子を食べるときも、カロリー、糖質、GIを意識するのが大切です。
もしもGI値の高いお菓子を食べる場合は、乳製品を合わせて食べると、GI値を下げる効果もあるのでおすすめですよ!食品のパッケージに、GIの値を表示しているものもあるので、カロリー、糖質といっしょにしっかり確認して選ぶようにしましょうね。
お菓子はいつ食べる?15時のおやつの時間で良いの?
糖尿病の場合、食べても良い物にもある程度制限がありますが、食べる時間も意識しなければいけません。
1日24時間の中で、一番血糖値が高い時間帯は、避けて食べる必要があるんです。
血糖値が高い時間?
血糖値に異常がない人でも、食後約20分から2時間の間は、血糖値が高い時間帯になります。
糖尿病を患っている場合は、血糖値が上昇しやすく、高い状態が継続するので、この時間帯は避けなければならないのです。
朝食=7時半(1)、昼食=12時半(2)、夕食=17時半(3)という場合は、血糖値が高くなるのは、(1)なら7時50分頃~9時半頃、(2)は12時50分頃~14時頃、(3)は17時50分頃~19時半頃、となりますよね。
お菓子を食べるなら、この(1)~(3)の時間を避けましょう。また、夕食のあとは、お風呂に入って寝るだけ、という状態にしておく方がゆっくりできるので、(3)の時間帯も避けるのをおすすめします。すると、食後すぐに食べるしか時間がありません!
実は食後すぐに食べることで、別の時間帯に血糖値が上がり、上がった状態が続くことがなくなるので、これがおすすめの方法なんです!ということは、15時のおやつの時間では、少し遅いかもしれませんね。
「どうしても15時に食べたい!」
ということがあったら、昼食の時間をずらして調整しましょう。
つらい闘病中。たまにお菓子を食べても良い時間があったら、気持ちが少し楽になりませんか。ただ、いくら血糖値が高くない時間でも、食べ過ぎは禁物ですよ!
参考:口の中が甘いのは何かの病気?その異常は重大な病気の可能性も
まとめ
医師に、間食禁止を命じられている人は例外ですが、
「糖尿病だから、お菓子を食べられない」
ということはありません。食べるものや、時間に気をつければ食べられないことはないのです。食事制限ばかりで、ストレスを溜めすぎるのも良くないので、「どうしても我慢できない」というときだけ食べるようにします。
食べ過ぎないように、小分けになっているお菓子や、必ず量を決めて食べる、というのも必要かもしれませんね。糖尿病は長く付き合っていかなければいけない病気。
食べたいという気持ちをうまくコントロールできるなら、たまに好きなものを食べて、息抜きするのも良いでしょう。でも、糖尿病の治療の基本は、余計なものを食べないは食べないということなので、忘れないようにしましょうね。
参考:絶対にダメ!糖尿病患者が食べてはいけないもの・食べて良いもの