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痔といえば「なんだか恥ずかしい」、なかなか人に打ち明けられないものですよね。

 

でも、実は身近な病気で、なんと日本人の3人に1人が痔にかかっていると言われています。痔といえば中年男性に多いイメージですが、痔で悩んでいる人は男女問わずたくさんいるのです。

 

特に、女性には痔になる要素がたくさんあり、妊娠中や出産を機に痔になる方も珍しくありません。そんな痔の中でもつらいのが、激しい痛みをともなう産後の切れ痔。

 

なかなか治らずに悩まれている方も多いのではないでしょうか?そんなつらい切れ痔を治すには、どうすれば良いのかを詳しくまとめました。

 

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産後の切れ痔はどうしてなるの?

産後 切れ痔病気を治すには、原因を知ることが大切ですよね。どうして産後は切れ痔になりやすいのでしょうか?

 

産後の切れ痔の原因の多くは、水分不足です。母乳で赤ちゃんを育てている場合、どうしても体内の水分が少なくなりがちになります。そうすると、便に水分がなくなり便秘になってしまうのです。

 

その状態で無理にいきむと、硬い便で肛門上皮が切れて裂けてしまいます。これが切れ痔です。

 

切れ痔ができる肛門上皮には痛みを感じる神経があるので、便が通過したりすると傷口がこすれてはげしい痛みが起こってしまうのです。でも切れただけなら、その傷が癒えればすぐ治りそうなものですよね。

 

しかし、「なかなか治らない」とか、「何度も繰り返す」という声をしばしば聞きます。どうして治りにくかったり、繰り返したりするのでしょうか?

切れ痔になると、どうなるの?

切れ痔は、裂肛、裂け痔とも呼ばれ、肛門の外傷と言ってよい病気です。この傷には、亀裂、びらん、潰瘍があります。初期の切れ痔であれば、ただの傷ですから、2日~1週間ほどで治ることもあるようです。

 

しかし、肛門上皮には近く神経が通っており、排便時に鋭い痛みを生じます。そのせいで、便意があっても我慢してしまうことが多くあり、その結果便秘になり切れ痔を繰り返してしまうのです

 

度々切れてしまう切れ痔は、大きな潰瘍になったり、周りの粘膜や皮膚のふくらみが出来たりしてなかなか治らなくなってしまいます。肛門が狭くなったり、痔瘻が形成されるようになると、そのままではほとんど治らない状態になってしまうのです。

 

ただの切り傷ではないなら、なんだかなかなか治らない感じがしますよね。でも、このような慢性化した切れ痔であっても、きちんと治療すれば治すことができるのです。

痛い切れ痔、どうやって治したらいいの?

産後 切れ痔育児や家事で忙しい中、切れ痔の痛みは本当にストレスですよね。

 

できれば早く治したいものです。しかし、どれくらいで治るのかと言っても、症状や人によってそれぞれで、一概には言えません。ただ確実に言えるのは、切れ痔は慢性化しやすい病気なので早めの治療が大切ということです

 

「恥ずかしい」

「忙しい」

 

などの理由から、一人で抱えていませんか?病院に行くのをためらえばためらうほど、痔の症状は悪化していきます。

 

「痔かもしれない」と思ったら早めに病院に行き、早期に治療を始めましょう。

 

切れ痔の治療は、恥ずかしさなどから市販薬を選択される方も多いのではないでしょうか?でも産後の切れ痔は、市販薬では授乳に影響を及ぼす恐れがあります

 

妊娠中も痔になりやすいため、妊娠中からの痔が慢性化している可能性も考えられます。産後の切れ痔は医療機関を受診するのがベストでしょう。

痔の市販薬について

痔の市販薬の多くはステロイドを含んでいます

 

ステロイド入りの外用薬が母乳に直接影響することはほとんどないですが、授乳中の使用は控えるよう注意書きがされています。

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切れ痔の症状が軽い場合で市販薬を選択される場合は、必ず自己判断をせずに、薬剤師に相談するようにしましょう。

医療機関の受診について

切れ痔の治療は肛門科を受診します。肛門科では、授乳中でも使える塗り薬や座薬を処方してもらえます。

 

また、便秘が原因の場合は、排便を改善する薬も処方されます。うまくお薬を使用して、便通を良くしつつ軟膏を付けることで、多くの方が改善治癒するのです

 

治療せずに我慢しておいた場合、切れ痔の手前と奥に、お薬ではなくならないイボが出来てしまいます

 

このような場合は手術で治す場合もあります。手術と言われると恐いと思われる方も多いと思いますが、切れ痔の手術は15分から30分程度で寝ている間に終わります。たいていの場合が日帰り手術で治癒可能なのです。

 

肛門科を受診するのは抵抗があるとは思いますが、適切な薬を処方されるので安全で治癒も早いですよ。恥ずかしい場合は、女性医師がいる肛門科をネットで探したり、女性専用の診療時間を設けている病院を選ぶのもよいかもしれません。

 

それでも、肛門科にかかるのがどうしても難しい場合は、出産した産婦人科の先生に相談してみましょう。

 

参考:いぼ痔ができたけど痛くない!?手術なしで放置・自然治癒も可能?

切れ痔が悪化しないための過ごし方

産後 切れ痔切れ痔の多くが生活習慣による病気と言われています

 

医療機関の受診が最も大切ですが、最大の原因が便秘なので、ライフスタイルも大切です。

 

切れ痔の治療中は、どのように過ごせばよいのでしょうか?

便意を改善する

授乳中は、一日になんと1リットルの水分がママの体から出ていくと言われています。おっぱいの分も考慮して普段より多めの水分をとることが大切です。

 

うんちの約7割は水分ですので、体内の水分が多くなると排便もスムーズになります。ママの水分不足が解消されることで、便秘対策の他にも母乳の出が良くなるといった利点もありますよ。

 

無理にいきまず、便意を感じたら我慢せずにトイレへ行く習慣をつけてください。

お尻を清潔に保つ

お尻に負担をかけずに、清潔に保ちましょう。気にかけるあまり、ペーパーで強く拭きすぎてはいけません。ウォッシュレットやシャワーの温水で流し、洗浄後の水分はきちんと拭き取ってください。

 

拭き取りを怠ると、肛門付近の皮膚が弱くなり、炎症からくるつらい痒みを引き起こす恐れがあります。

血流を悪化させない

長時間座り続けていると肛門に圧力がかかりやすく、肛門周囲の血流が悪くなって痔が悪化します。長時間同じ姿勢を続けず、適度に体を動かして血流を良くしましょう。

 

座る際はドーナツクッションがおすすめです。座るときの痛みを和らげ、肛門付近に刺激を与えずに座ることができます。

食事に気をつける

規則正しい時間にバランスの良い食事をとることで、便秘になりにくい体づくりができます。

 

便秘の改善には便のカサを増してくれる食物繊維の野菜をたくさん食べ、腸内環境を整える乳製品をとることがおすすめです

 

水分補給が大切とお話ししましたが、授乳中のママにとっては、何を飲むかも大変重要になります。赤ちゃんの体に入ることも考慮して、カフェインやアルコールは極力避けましょう。

 

麦茶やハーブティーがおすすめですが、コーヒーや紅茶を飲む場合はノンカフェインのものを選んでください。

 

参考:ボラギノールだけでイボ痔は治る?その効果と副作用

まとめ

痔は慢性化しやすい病気ですから、切れ痔にとって一番悪いのは放置すること。忙しさや恥ずかしさから病院に行くのをためらいがちですが、正しい薬や治療で治せる病気です。

 

治療を始めてみれば、「早く相談してみればよかった」と思うのではないでしょうか。一人で我慢せず、早めに病院に相談しましょう。

 

痔は生活習慣の影響をつよく受ける病気です。普段の生活や食生活の改善が、産後の痔の治療につながります。産後の生活は赤ちゃんのお世話で大変なことも多いですが、新たな発見や楽しみも多いもの。

 

切れ痔のストレスを早くなくして、産後の生活を楽しみましょう。

 

参考:痛い切れ痔にオロナインは効果的?他の塗り薬はある?

 

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