風邪を引いた時やちょっと疲れている時に体の節々が痛いということは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

 

ほっておけば治るだろう、一回寝ればスッキリするはず、そんな風に考えて放っておく人も多いかもしれません。それで治れば良いのですが、たまに体の節々が痛いということが続くこともあります。

 

なかなか治らない場合にはその原因と対処法をきちんと把握することが大切です。今回は体の節々が痛い時に考えられる原因とその対処法について代表的なものを解説していきますね。

 

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体の節々が痛い原因とその対処法

体の節々が痛い

体の節々が痛い、一言でいっても具体的にどの部分が痛むのか、どのような痛みなのかによって原因は異なります。

 

まずは自分でどの部分が痛むのかを知るようにしてください。

 

手首や足首、股関節、そのほか関節など痛む場所によって原因が違うことが多くあります。また自分自身の年齢が関係していることもあります。

 

痛む場所ごとに考えられる原因とそれぞれに対する対処法について紹介していきますね。

線維筋痛症(せんいきんつうしょう

体全体、広い範囲での痛みを感じるのが線維筋痛症の特徴です。

 

頭痛や背中、太ももや下肢の痛み、こわばりなどがあり、痛みの他にも睡眠障害や疲労感、不安感、腹痛などを伴います。最近なぜか体中が痛むというかたやそれらの症状がある方は注意しましょう。

 

線維筋痛症は関節や骨、筋肉が広範囲にわたって痛むと言われており、リウマチ性疾患の一つに数えられます。

 

一方で、一般的なリウマチのように関節が腫れたり変形したりすることはないので見つけにくいのもこの病気の特徴です。

 

そもそも線維筋痛症は検査をしても異常が見られない病気としてまだまだ認知度が低いのが現状で、ひどくなると日常生活に支障が出るほどの痛みも伴いますが外傷がないため見つけにくいのです。

 

日本では30年ほど前から知られ始めていますが医療従事者の中でもその知名度は低めで理解が得られにくく診断がつかないこともあります。まだ決まった治療法もなく発展途上な分野と言われています。

 

もし自分の症状がこれに当てはまると思う時にはかかりつけ医に相談してみましょう。

 

さらに特徴として中高年の女性になりやすいと言われています。また気候の変化やストレスが強くかかった時などにも症状が悪化しやすく、関節痛を感じます。

 

人によっては数ヶ月や数年で症状が軽減されることもあり、不安やストレス状況などとも大きく関わっている病気です。

 

線維筋痛症のポイント
  • 発見しにくい病気の一つ
  • 体中が痛む、頭痛や睡眠障害なども引き起こす
  • 決まった治療法は開発中で人によって症状が数ヶ月や数年で軽減することもある

 

風邪による関節痛

一般的に関節痛というと最も多い原因はこれではないでしょうか。頭が痛い、鼻水が出るなどの風邪の諸症状とともに体の節々が痛いという場合には風が原因であることが考えられます。

 

実は風邪の時に体の節々が痛いのは風邪のウィルスによるものではありません。ウィルスが体に入ってくると白血球からサイトカインという物質が体を守るために分泌されます。

 

体を守るために必要な要素ではあるのですが時として過剰に分泌されてしまい、臓器を機能不全に至らせる危険もある物質です。

 

そこで人体はサイトカインの生成を抑制するために新たにPGE2という物質を分泌します。それこそが関節痛の原因と考えられています。

 

風邪を引いた時に体の節々が痛くなったり、熱が出たりするのは体がウィルスと戦っているという証であり、休みなさいというサインでもあるのです。

 

風邪による関節痛の場合には風邪を治すことが最優先です。風邪薬の中には関節痛に効くものがありますので、それを服用するのも良いでしょう。

 

あくまでも余談ですが、アロマなども鎮痛作用があると言われていますが、まずは体調に異変があれば体をゆっくりと休ませて風邪を治しましょう。

 

もしあまりにも高熱が出る場合にはインフルエンザの可能性もあります。その場合には医療機関で診断してもらいましょう。

 

風邪による関節痛のポイント
  • 鼻水や頭痛などの風邪の諸症状が現れる
  • 体がウィルスと戦っている証拠である
  • 体を休ませるのが最優先

 

変形性関節症

変形性関節症では、主に膝や股関節、腰などの関節部分が痛みます。初期症状では体を動かす時に関節が痛むのが特徴です。

 

また、原因としては年齢や肥満からくるものと怪我や病気からくるもの二種類に分けられています。この病気では骨と骨の間にある軟骨が磨り減ってしまい滑らかに動かすことができなくなるんです。

 

軟骨がすり減ることによって壊れた組織から炎症が起こったり、水が溜まって腫れ上がったりすることもあります。症状がひどくなると骨に突起ができて関節の変形も引き起こし、放っておくと関節の動きが治らなくなるので注意が必要です。

 

対処法としては、動く時に関節が痛むことが続くようならこの病気である可能性が高いので早めに病院で診断してもらうようにしましょう。

 

早めに適切な治療を施すことで関節の変形やそれ以上の悪化を防ぎます。

 

変形性関節痛のポイント
  • 原因がはっきりしない関節痛であることが多い
  • 特に膝や股関節などに痛みが多い
  • 早めの治療が大切

 

 関節リウマチ

この病気の特徴は関節の滑膜という部分に炎症が起きることです。

 

それによって痛みや関節の変形を伴います。そのほかにも血管の炎症や貧血なども起こりやすくなり、特に中高年の女性の方に多い病気です。

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関節リウマチは全身性結合織病(膠原病)に属し、全身の細胞と細胞を繋げている結合組織に害を与えます。その原因は未だに解明されておらず、治療も難しい病気です。

 

発症した場合には短くても数年、人によっては一生付き合っていかなければなりません。病気の進行や効率的な対処法は人によっても異なりますので心当たりのある方はすぐに医療機関で診断を受けましょう。

 

早期発見することが治療の一歩となります。

 

関節リウマチのポイント
  • 中高年の女性に多い病気
  • 全身の結合組織が害されるため関節が痛む
  • 早期発見と適切な治療が大切

 

痛風

足の親指の付け根など細かい部分の関節が赤く腫れる、耐えられないほどの痛みを伴う場合には痛風の可能性もあるかもしれません。

 

痛風の前には尿酸値が高い状態が続くのも特徴的なのでそれも判断材料となります。

 

痛風は大抵一週間ほどで完全に痛みがなくなり、一年以内にまた発症してしまう確率が高いです。

 

それを繰り返すことで次第に発作の間隔が短くなっていくと言われているので放っておくとひどい痛みを伴うことになります。痛風は20歳以上の男性の方に多い病気と言われています。

 

痛風を治すためにはまず痛みがあるときは痛みを抑えるための消炎鎮痛薬を用いて治療し、痛みがないときは体内の尿酸のバランスを整えることが大切です。

 

そのためには日頃からカロリーを気にした食事を行うこと、アルコールを控えること、水分を十分に摂取することなどが大切です。

 

またストレスや運動不足も原因になります。

 

痛風のポイント
  • 耐えられないほどの関節の痛みと腫れ
  • 20歳以上の男性に多い
  • 日頃の食生活の改善が対処法のポイント

 

線維筋痛症とは?

体の節々が痛い

最初にご紹介した線維筋痛症は未だに一般的には知られてない病気で理解が得られにくいことも多いです。

 

ひどい関節痛を慢性的に伴いますが目に見える症状が少なく、一般的な検査では異常を見つけることができないので仮病のように見られることもあります。

 

元々は1990年にアメリカリウマチ学会によってその病気の概念や定義が提案されてそれから一般的になりました。日本では男女比が1対5ほどで圧倒的に女性の方が多く発症することがわかっています。

 

家族に線維筋痛症の人がいると家族内で同様の症状を訴える人がいることから遺伝あるいは環境的な原因があるのではないかと言われていますが、今のところはっきりとした原因がわからないのもこの病気の特徴です。

 

現在はこの病気を診断する時にはアメリカリウマチ学会が発表している分類基準を用いています。それによると全身の慢性的な痛みや18箇所の決められた代表的な箇所のうち11箇所以上の圧痛点があることなどによってこの病気と判断されます。

 

この病気は原因不明でまだわからないことが多く治療法もあまり確立されていませんが、病気を受け入れて適切な睡眠の管理、有酸素運動の取り入れなどを行いながら患者をサポートするのが一般的です。

風邪をひくとなぜ関節痛が起こる?

体の節々が痛い

風邪をひくと多くの人が鼻水や咳とともに体の節々に痛みを感じますよね。またひどくなると熱が出たり、身体中がだるい時もあります。

 

前述のようにその原因は体が風邪のウィルスと戦っているが理由です。

 

まず、風邪のウィルスというのは鼻や喉に微生物が感染することで起こります。

 

そこから炎症が発生していきますがその種類は200以上であり、年々変化を遂げているので一度ウィルスに免疫ができても新たなウィルスに感染してしまうのです。それが何度も風邪にかかってしまう原因です。

 

そして、そんな風邪のウィルスから身を守るために体の中には感染防御のためのシステムが備わっています。

 

例えばくしゃみや咳は異物を外に出すために欠かせないものなのです。

 

そのうちの一つに関節痛を引き起こす原因となるPGE2があります。この成分は前述したように体の中でサイトカインの分泌を制御する役割を担っています。

 

それによって体はウィルスと抵抗して風邪を治そうとしているのです。風邪を引いた時に関節痛が起きることは自然なことであり、治すためには風邪を治すのがいちばんの近道となります。

 

風邪を引いた時にはゆっくりとなすんで保湿やたんぱく質、ビタミンなどの摂取を心がけて体を休ませてあげましょう。

 

参考:関節痛と熱がある場合は風邪!?熱がない時の対処法は?

まとめ

体の節々が痛い時には様々な原因が考えられます。

 

まずは自分の症状を考えてみましょう。関節痛が長く続く場合にはすぐに医療機関に行って適切な治療を受けることが大切です。

 

自分で治そうとしたり、放っておいたりすると取り返しのつかないことになることもあります。

 

大切な自分の体ですから体の節々が痛い時にはすぐに対処法を探してみましょう。

 

参考:インフルエンザからくる関節痛を緩和する方法!寝れない時に試したいことまとめ