人と接するこの世界に生きる以上、体から発する口臭や体臭には気を遣っている人が多い事でしょう。
今はデンタルケア製品も充実し、多くの人が長年苦しんできた脇の臭いを改善する治療法も登場しています。
そういった物を駆使して臭いの対策をしていたのに、ある日突然鼻の奥が臭くなってしまう…もしかして蓄膿症?と不安になった事でしょう。今回はその鼻の奥が臭う原因や、蓄膿症の可能性について考えてみましょう。
目次
鼻の奥が臭うのは蓄膿症?
では、早速鼻の奥が臭うのは蓄膿症なのか、その可能性について迫っていきます。
鼻の奥が臭うのは、実は蓄膿症だけが原因ではないのです!鼻の奥が臭くなるのには、実は意外な物質が絡んでいる可能性がありました。
鼻の奥が臭いのは皮脂や汚れが原因
鼻の奥が臭う原因の一つとして、皮脂や汚れが挙げられます。皮脂はもともと乾燥を防ぐ役割を果たす為に、鼻の表面などに分泌されるのですが、それが鼻の中にも分泌されてしまい、その分泌された皮脂が酸化したり、細菌に分解されてしまう事で臭いを発生させてしまうのです。
他にも、鼻は息をするのに使いますよね。その息を吸い込んだ時に原因がありました。人間は息を吸い込んだ時に、同時に汚れも吸い込んでしまう事があります。
その汚れは鼻毛にキャッチされ、分解されます。その際に臭いが発生するのではないかと言われているのです。
臭鼻症の可能性も
聞き慣れない臭鼻症。これは蓄膿症とは違う、鼻の中が臭う病気です。
この病気は、鼻の粘膜が乾燥して収縮する事で起こってしまい、鼻の臭いが悪臭に変わってしまうというものです。
これは自分だけではなく、周りもその臭いに鼻息を嗅ぐ事で気付くようになります。周りから指摘される事も少なくはないこの病気、なるべく早く自分で気付きたいですよね。定期的に鼻呼吸をして臭いを確認しておく事が早期発見のコツです。
蓄膿症が意外に多い!?
そしてこの病気、蓄膿症です。鼻が臭うと大体の人がこの病気を疑う事だと思います。
蓄膿症は、鼻の副鼻腔という所に膿が溜まって悪臭を放つ病気です。しかも厄介な事に、副鼻腔のみではなく、頬や鼻の窪みどこにでも膿が溜まってしまうので、顔の痛みや頭痛を同時に引き起こす可能性もあるのです。
更に、面倒くさいからと放置しておくと、その膿が原因で今度は中耳炎まで引き起こされてしまいます。そうなると驚く事に、耳からも悪臭がしてくるようになるのです。
こうなってくると治療にも時間がかかってしまいますし、最悪手術をしなければならなくなります。そうならない為にも、顔の痛みと鼻の悪臭という初期段階の症状を感じたらすぐに耳鼻科へと行ってくださいね。
鼻の奥が臭くなった時の対処法
鼻の奥が臭くなってしまった時、すぐに病院に行けないからどうにか応急処置で臭いを抑えられないかと考える人も少なくはない筈です。
蓄膿症の症状を考えるとすぐにでも病院に行きたい所ですが、なかなか鼻の臭いで仕事を休むとも言えませんもんね。
では、どんな対処法があるのかを紹介していきます。
皮脂を抑える
臭いの原因となっている皮脂を抑えるのも大切な対処法です。
皮脂が増える原因は、生活リズムが不規則になったり、脂を多く含む食事を摂取し過ぎると皮脂が増加しやすくなってしまいます。
生活リズムが整わない、不摂生をするのは体全体にも負担になりますから、なるべく脂を多く含む食事を避けて、毎日規則正しい生活を送るように心がける事が大切です。
鼻を優しくかんで悪化を防ぐ
鼻のかみ方にもコツがあります。鼻を強くかんでしまうと、鼻の中に鼻水が入ってしまう可能性があるので、更に蓄膿症を悪化させる事になってしまいます。鼻水をかむ時は優しくかむようにしましょう。
また、回数が多いとその分鼻水が副鼻腔に入り込む可能性も高くなるので、鼻をかむのは多くても30分に一回、優しく鼻水を押し出すイメージで行うようにしてくださいね。
鼻うがい
これは鼻の中を清潔に保つ為には一番有効と言われている方法です。
元々は鼻から吸って口から出す方法でしたが、この方法では耳の方に鼻から吸った水が入り込む危険があるので、鼻から出すように心がけましょう。
- まずは20~30℃のお湯を用意してください。量は200㏄が理想です。
- 食塩を①のお湯の中に1.8g溶かします。
- 片方の鼻を抑えて、もう片方の穴からお湯をどんどん入れていきます。(※吸い込むと非常にやりやすいです)
- 吸い込んだら息を止めます。その後鼻の中に入れたお湯を全て鼻から出しましょう。
これだけで、鼻の中を綺麗に保つ事が出来るのです。しかし、この鼻うがいには以下の注意が必要です。
- 鼻に入る水の量が多過ぎると中耳炎などの症状が出てくる為、必ず一日一回のみに留める
- もしも量を増やす又は減らす場合は、常に塩の濃度が0.9%に保たれるようにする
上記の2点を守る事で更に有効に鼻うがいを行う事が出来ます。
マスクをする
蓄膿症や鼻臭症は外側からやってくる細菌が原因となっています。原因を遮断する為にマスクをするのも有効な手段です。
なかなか仕事中に装着できない人は、通勤時や外に出掛ける時だけでもしておくと、細菌や花粉を遮断する事ができます。
マスクは予防にも繋がりますし、風邪菌などのウイルスからも私達を守ってくれます。女性は化粧が崩れるのが嫌だと敬遠しがちですが、最近は化粧が落ちにくいマスクも開発されているので、そちらを利用してみてくださいね。
鼻が臭くなる原因は?
では、何故上記のような症状が引き起こされてしまうのでしょうか?
蓄膿症や鼻臭症になってしまう原因を紹介していきます。原因を知れば予防をする事も可能なので、ぜひとも知識を持っておきましょう。
鼻の臭いとなると、まるで自分がケアを怠ったかのような気になりますが、勿論それは違います。どれだけケアを頑張っても、鼻の臭いが発生してしまう事は誰にだってありえます。
鼻臭症の原因は?
鼻臭症の原因として挙げられるのが、鼻の皮脂が原因です。鼻の皮脂を抑える方法は上記でも紹介しているので、とにかく鼻の中の乾燥や脂っこい食事を控えましょう。
鼻臭症は男女関係なく誰にでもなる可能性のある病気です。症状がなかなか収まらない場合はすぐに病院へと行ってください。
蓄膿症の原因
蓄膿症の原因は、顔や鼻の陥没に鼻水が入る事に加えて、花粉症などのアレルギー症状で鼻水が増加してしまう事にも原因があります。
アレルギー症状を抑える事も、蓄膿症を防ぐ方法の一つでもあります。鼻をかみ過ぎる事も蓄膿症を悪化させる方法ですから、気を付けましょう。
また、蓄膿症にまで発展してしまうと、素人の応急処置や自然治癒では完治はほぼ不可能です。すぐに蓄膿症になったら病院へと行きましょう。
臓器系の異常
胃が悪くなると口が臭くなるとよく言いますが、実は鼻も同じ原理で臭う事があるのです。臓器系が悪くなると、その臭いが鼻からも発生する為、鼻が臭いだす事もあるのです。
耳鼻科に行って原因が分からないという場合は、今度は内科に行って症状を説明し、臓器の検査を受けるようにしましょう。臭いの参考として、下水系の臭いがするそうです。
まとめ
鼻の臭いが臭いと、自分だけではなく周りにも不快感を与えてしまうので不安ですよね。
対人の仕事をする人にとっては特に致命的な症状です。普段から鼻水のかみ方に気を付けて、鼻水の量が増え始めたらすぐに病院に行って処置を行いましょう。
臭い始めたばかりであれば、治療も比較的早く終わります。ですから、早期発見・早期治療を心がけて、普段からマスクを付ける習慣を持つ事をオススメします。