「風邪でもないのに、鼻の調子がおかしい」
鼻の奥に不快感があり、嫌な臭いがする、そんな症状に困っている人はいませんか?そのうち治るかな、なんて放っておくと、大変なことになる可能性があるんですよ!
最初のうちは、風邪が影響している副鼻腔炎かもしれません。
ただし、3か月以上も鼻の調子がおかしかったら、蓄膿症になってしまっている可能性を考えなければなりません!
蓄膿症は、鼻づまりだけではなく、頭が重たく感じるなどの症状が出ます。会社や学校にいくのに、いつまでもそんな症状が出ていては大変ですよね。
そんなとき、役に立つのがチクナイン。蓄膿症の症状に効く薬です。
「今すぐ治したい!」
という人にお勧めしたいのですが、その前に、チクナインの効用と副作用を確認してみませんか?
チクナインで蓄膿症は治るのか?!
チクナインという市販薬を、ドラッグストアで見たことがある人はきっと多いですよね。それほど有名になったのは、やはり蓄膿症を治す効果があったのでしょうか?!
チクナインの正体は、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方。
患部の熱を取り、炎症を止める作用、肺を潤して鼻水などを排出させる作用、この2つを合わせて、蓄膿症を良くしてくれるんです!
「こんなにありがたい薬、他にはない!」
と思われる一方で、ずっと蓄膿症に苦しん出いる人は、
「そんなにうまくいくものなの?」
と疑いを持ってしまうかもしれませんね。そこで、市販薬チクナインで本当に蓄膿症は治るのか、見ていきますよ!
チクナインの効果は?
「蓄膿症で困っているけど、病院に行く時間なんてないよ」
こんな人がいたら、チクナインの出番。そう、チクナインは、市販薬なのに蓄膿症を治す可能性があるとされている医薬品です!
そこまで言うなんて、すごい効果がありそうですよね。これから説明していきますよ!
膿(うみ)の生成を抑える
蓄膿症は、副鼻腔という鼻の奥の部分に膿が溜まってしまう状態を指します。
風邪の延長で起こりやすい、副鼻腔炎も同じように副鼻腔に膿がたまるのですが、それがより長い期間続く症状が蓄膿症です。チクナインの効用は、この膿ができるのを防ぐこと。
ということは、膿ができなければ、蓄膿症がひどくなることはないと言えそうですね!
炎症を抑える
チクナインには、膿ができてしまうことで起こる、炎症を防ぐ効果があります。鼻の奥に膿が溜まってしまうと、炎症を起こし、痛みが現れることもあるんです!
困った炎症を抑える効果のあるチクナインは、病院に行く手間をかけずになんとかしたい、という人が頼れる薬のようです!
このように、チクナインには蓄膿症にかかりににくくしたり、症状を和らげたりする働きがあります。錠剤の他に、顆粒タイプも発売されていて、「錠剤は苦手で飲みたくないな」と思っていつ人でも服用できそうです。
薬の服用は1日2回で良いので、忙しい人でも家で飲むだけで良い、というのは魅力的ではないでしょうか。
はたして、蓄膿症は治るのか?!
ここまでは、チクナインの効用について見てきました。蓄膿症の原因となるものを抑制したり、症状を抑えたりする、うれしい効果がありましたよね!
そう、チクナインを服用することで、蓄膿症を治す完全に治せる可能性があります。原因の膿を抑える成分があり、化膿して膿ができて鼻に違和感が出る、なんてことは限りなく減っていくのです!
風邪をひいて、ずっと鼻づまりが治らなかったとしても、蓄膿症になったと自覚することは少なく、チクナインを服用しようとは誰も考えないでしょう。炎症を抑え、すでに起こってしまっている炎症を緩和して、それ以上できないようにするということが、蓄膿症の簡単な治療方法です。
チクナインは、蓄膿症で鼻が痛くてどうしようもない、そんなときに起こっている炎症を取り除いてくれる効果を期待でき、「完治よりも、今の嫌な症状をなくしたい!」と思ったとき、試してみる価値がありそうです。
効果が感じられないときは、病院で診てもらいましょう。
チクナインに副作用はあるのか?!
さて、チクナインによって、蓄膿症の症状を抑えることができるということが分かったのですが、服用するにあたって、注意しなければならないことはあるのでしょうか?
「そんなに効果があるなら、今すぐ何とかしたい!」
と思っても、ちょっと待ってください。どんな薬でも、副作用は無視できませんよ!チクナインの成分は、複数の自然界にあって、薬としての効果のある物質(生薬といいます)からなる漢方です。
「漢方って、体に良さそう!」
「自然界のものが入っているなら、安全だ!」
なんて思いませんでしたか?自然界にある物質でも、薬としての効果が期待される場合、副作用の心配は避けられないのですが、チクナインではどうなのでしょうか。
チクナインに副作用はある?
チクナインは漢方薬で、本当は体にやさしいはずですよね。
それなのに、服用して蓄膿症の症状を和らげる以外に、何か症状がでることがあるんです。どんな副作用があるか、これからみていきましょう。
食欲不振など
チクナインには、かぜ薬のような胃に負担をかける成分は入っていますが、食欲がわかない、食べても吐いてしまう、胃がむかむかする、などの症状が現れることがあります。
これは、使用上の注意として書かれている注意すべき点です!薬品ではないので、漢方では何も副作用が起こらない、ということはありません。
たまたま体に合わない、ということもあるんです。
発疹、かゆみ
チクナインの正体、辛夷清肺湯は、肝臓の機能に影響して、アレルギー反応を起こすことがあります。あまり肝臓に負担をかけると、白目や肌が黄色っぽくなる黄疸(おうだん)の症状や、変なだるさを感じることもあるようです。
このような反応が出る場合は、辛夷清肺湯が体に合わない成分なのかもしれません。服用は中止し、すぐに病院を受診しましょう。
間質性肺炎(かんしつせいはいえん)
間質と呼ばれる、肺胞と肺胞のすきまにある組織に炎症が起きる病気です。肺胞の周辺に炎症が起こることで、熱が出たり、息切れや、乾いたせきが続いたりするのが特徴です。
悪化すると、肺全体が固くなる可能性があり、肺が膨らみにくくなってしまいます。チクナインの服用によって起こる間質性肺炎は、薬剤性肺炎と呼ばれ、解熱剤、鎮痛剤などの薬を反応して起こると言われています。
これら副作用の他に、処方薬をもらって飲んでいる人は、飲み合わせの問題もあります。薬を処方されている人がチクナインの服用を考える場合は、医師や薬剤師に相談するのが良いでしょう。
まとめ
蓄膿症に効くと言われるチクナイン。本当は、つらい蓄膿症だからこそ、病院で見てもらって処方薬をもらうのが良いと思いますが、なかなか病院に行く時間が取れない人もいるでしょう。そんな人の強い味方、チクナイン。
蓄膿症の症状を緩和してくれるのは確かな生薬由来の漢方薬ですが、見過ごせない副作用があります。漢方と聞くと、どうも体に良さそうで、副作用とは無縁、という印象を持つ傾向にありますが、安心してばかりはいられませんよ!
副作用に襲われないためにも、使用上の注意を確認するのはもちろんですが、
- 処方薬をもらっている人は、飲む前に飲み合わせは大丈夫か確認。
- そうでない人も、飲み始めて吐き気などに襲われたら、服用を中止。
安全にチクナインを服用するために、この2点には注意しましょうね。上手く薬を使って、蓄膿症とはお別れしましょう!