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さかむけができると、気になって強引に引っ張ってしまい、下の皮膚まではがれて悪化、また、衣服を着る際、服の袖に引っかかり痛い思いをしたという経験がある方は多いでしょう。

 

しかし、さかむけができるのには必ず原因があり、ビタミン不足以外でも、特に注意すべきことがあるのですが、毎日の生活の中でしっかり注意しておけば、あらかじめ予防することができるのです。

 

今回は、さかむけができる原因について詳しくまとめましたので見ていきましょう!

 

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さかむけになってしまう原因とは?

さかむけ 原因さかむけが起きるのは皮膚の乾燥、またはビタミンなどの栄養不足、ネイルケアの甘皮処理が主な原因です。

爪の周囲の皮膚部分が、指先の部分から細く剥がれて浮き上がってくる状態をいいます。爪囲(そうい)にある皮膚の角質層の水分や皮脂が少なくなって乾燥して、荒れた状態になり剥がれてくると考えられています。

ささくれができた場合、無理にとると皮膚が引きちぎられ、出血及び細菌感染の恐れがあるため、そっとしておくか、ハサミで切ることをお勧めします。

引用元・メナードの美容情報

手は常に露出しているので、色々な物と接触し傷ができやすく、皮膚の刺激となるものに触れることでアレルギー反応が起こる接触性皮膚炎など、皮膚のトラブルが起きやすい部分となります。

 

さらに、指先は体の末端にあるため、血液を送り出すポンプの役割をする心臓から遠いので、血流が悪くなると影響が出やすく、栄養不足になると血液から皮膚を修復するための原料となるビタミンやタンパク質が供給されず、壊れた細胞の修復が間に合わず、水分を蓄えることができなくなり皮膚が硬くなる、または、薄くなってもろい状態になってしまうので特に注意が必要なのです。

 

それに加えて、私達は毎日意外な場面で指先にかなりの負担をかけてしまっています。それでは早速、それぞれの原因を見ていきましょう。

皮膚の乾燥

手は常に何かに触れていることが多く、目に見えない細かい傷がつくことが多いのですが、手の皮膚は他の部分に比べ分厚いので本来は強い部分となります。

 

しかし、他の部分の皮膚よりも油分が少ないという特徴があるのです。

手のひらには皮脂腺がない。手の甲も顔に比べて皮脂腺が少ない。
引用元・花王株式会社 スキンケアナビ

皮脂腺というのは皮脂を分泌する器官で、皮脂腺があることによって皮脂膜という皮膚を保護する薄い膜ができ、乾燥から肌を守ってくれるのですが、手のひらにはなく、手の甲にも少ないので、非常に乾燥しやすい部分となります。

 

ですから、手を頻繁に石鹸で洗ったり、洗剤を使って食器を洗うと、石鹸や洗剤には界面活性剤(かいめんかっせいざい)といって、油脂を強力に溶かして落とす成分が入っているため、手を覆っていた皮脂膜(ひしまく;皮脂のまく)がなくなり、あっという間にカサカサになってしまうのです。

 

指先の皮膚がカサカサになると、衣類などとの摩擦によってはがれやすくなり、それがさけむけとなっていきます。

 

なぜ、爪の周囲がさかむけになるかというと、爪は非常に硬く分厚いので、周りの皮膚は爪がはがれないよう支えているためです。

 

手で何かをつかむ際にも常に圧力がかかっているので浮き上がりやすく、ガサガサした乾燥肌は、外部との摩擦が大きくなるので、傷ができると引っかかってめくれてしまいます。

ビタミンなどの栄養不足

皮膚は体全体に広がる毛細血管から血液を通して栄養を受け取り、新しい細胞を作っているのですが、手は体の末端にあるので血液が届きにくい部分です。

 

皮膚を作るためには、ビタミンとタンパク質が必要不可欠ですが、ビタミンは体の色々な臓器を修復するために大量に使われるので、不足するとまず手に影響が表れます。

 

その他にも、肌を正常に保つためには以下のビタミンが必要です。

 

  •  ビタミンA
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • ビタミンE

 

ビタミンAは肌に有害な物質が入るのを阻止する働きがあるのですが、紫外線を浴びると壊れてしまうので、常に補給し続ける必要があるビタミンとなります。

 

肉類や魚類、緑黄色野菜など幅広い食品に元となる栄養素が入っているため、普通の食生活を送っていれば不足することは少ないですが、肌の基本的な力を蓄える栄養素ですので重要なビタミンです。

 

ビタミンB群は、皮脂を分泌させる働きがあるので、皮脂腺の少ない手には乾燥予防に非常に大切な栄養素になります。

 

ビタミンB群は、動物のレバー(肝臓)や卵などの動物性の食品や、納豆や魚肉ソーセージに含まれている量が多いです。人間も肝臓にビタミンBを溜めこんでいるので、動物も同じということですね。

 

ビタミンCは肌の原料となる栄養素で、果物(特にアセロラ)や、緑黄色野菜に多く含まれていますが、アルコールの消化や、ストレスで消費されるなど活躍する機会が多く特に不足しがちなビタミンなので、特に意識してとる必要があります。

 

ビタミンEは活性酸素という細胞を老化させる物質を抑える働きがあり、アンチエイジングに用いられる栄養素です。

 

また、血行を促進する栄養素でもあるため、末端にある手まで十分に血液が行き渡るのをサポートしてくれます。ビタミンEは、油やアーモンドやピーナッツ、そして、緑黄色野菜にも多く含まれていますが、油やナッツは脂肪が多いので、野菜から摂取した方がいいでしょう。

 

注意しなければいけないのは、ビタミンは取る量を意識するのではなく、バランスよく取ることが大切だということです。

 

ビタミンは単体ではなく、それぞれが役割を補い合うことで初めて体内で働くので、1種類だけ大量に摂っても十分な効果は発揮されないので、バランスの良い食事を心がけることでビタミンをバランスよく摂取していきましょう。

ネイルケアによる甘皮処理

近年は女性だけでなく男性も行うことが増えてきたネイルケアでの甘皮処理ですが、さかむけを起こす原因となるケースもあるので注意が必要です。

 

甘皮は爪と皮膚を隙間なく覆うことで細菌が入るのを防ぐ大切な働きがあるので、不要なものではありません。

 

また、爪の下には毛細血管が全体に広がっており、そこから爪と周囲の皮膚は栄養をもらっているので、上から圧力がかかると血流が悪くなる原因になることもあります。爪が赤く見えるのは、下のある血管が透けて見えているためです。

 

さらに、甘皮処理を自分で行う場合、甘皮を押し上げるプッシャーという道具を使う際に利き手ではない方でやる時に、まわりの皮膚を傷つけてしまう危険もあるので、ささくれ防止という観点からみると甘皮処理自体おすすめはできません。

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どうしても行いたい場合は、リスクがあることを理解し、爪と爪まわりの皮膚の保湿と栄養補給を十分にすることを心がけ、ささくれが酷い時には少しネイルケアはお休みして、皮膚科でお医者さんの診断を受けた方がいいでしょう。

さかむけが悪化する原因を作らないことも大切

さかむけ 原因

気をつけていてもさかむけができてしまった場合には、絶対に力まかせに引っ張ってはいけません。

 

さかむけは細く両側に切れ目が入った皮膚の先端部分ですから、引っ張ってしまうとそのまま下まで裂けてしまい、皮膚の内部が露出し、出血してしまうこともあります。

 

まず、さかむけを見つけたらなるべく触らないことが大切で、患部が擦れてさらにめくれてしまいそうであれば、絆創膏を貼って保護しましょう。

 

なぜなら、さかむけが出来ている部分の皮膚は血液が行き渡っておらず、さかむけのまわりにある皮膚も弱っている可能性が高いので、皮膚がさけて内側が露出するようなことになれば、バイ菌が入って皮膚炎を起こしてしまうことがあるからです。

 

これは外で皮膚がめくれるような外傷を負った時も同じですが、手元に消毒液などがない場合は、めくれた皮膚を元に戻して、ガーゼやテープで固定しバイ菌が入るのを防ぐことが正しい応急処置となります。(めくれた皮膚を切り取る際には、水洗いや消毒ができる環境が必要です)

さかむけでめくれた皮膚の切り方

そして、さかむけでめくれた皮膚を切る際に用意しておきたいアイテムは、以下のものです。

  • 小さなハサミ
  • 消毒液
  • 絆創膏
  • 保湿剤(ハンドクリーム)
  • ガーゼと医療用テープ(酷い場合)

 

ハサミは鼻毛用の先端が丸くなっているものが一番安全で、眉カット用の場合は患部に先端が刺さらないように慎重に行って下さい

 

爪切りでも代用できますが、切り口がU字になっていると肉を挟む恐れがあるのと、先端部分が見づらいので、あまりおすすめはできません。

 

また、さかむけは根本から切断するのがポイントで、一度切ってまだ残っているようなら、少しずつ短くしていっても大丈夫です。

 

一気に根本をとらえるのは、慣れていないと難しく、刃先をめくれた皮膚の裏に押し込んでいるうちに、さらにめくってしまうこともありますし、すぐに消毒できる場所であれば、別に一発で決める必要はありません。

 

消毒液は皮膚がめくれて内部が見えている場合のみ使い、スプレーするのではなく、綿棒を使って患部にだけ当てて下さい。

 

大雑把にスプレーしてしまうと、揮発性(きはつせい;すぐ蒸発すること)の高いアルコールなどの成分が、まわりの皮膚までダメージを与えてしまい、かゆくなってしまう恐れがあります。

 

絆創膏は、ワンサイズ大きめ方が使いやすいです。ささくれは指の先にできるので、サイズが小さいとそのままスポッと抜けてしまうことがあります。

 

ハンドクリームについてですが、もし出血しているなら患部に塗るべきではありません。

 

そして、化膿しないためにも、きちんと消毒した後、絆創膏よりもガーゼを当てて、医療用テープ(セロテープはガーゼを留めるのに不向きです)でおさえた方が、通気性が良いので早く治るでしょう。

 

そして、さかむけは乾燥が1つの原因と書きましたが、注意して頂きたいのが静電気です。

 

静電気は空気が乾燥していると起こりやすく、静電気が流れることで、皮膚に傷がついてしまうため良くないのと、化学繊維を使った衣類を着た場合、内部に静電気が溜まることで皮膚の表面がムズムズしてかゆくなってしまうことがあります。化学繊維は静電気を帯びやすく、繊維同士が擦れることで静電気が発生しやすいです。

 

さらに、体内に静電気が溜まっていると、金属(ドアノブ、水道の蛇口など)に触れた際に一気に放電するので、皮膚へのダメージが大きくなります。

 

さかむけができてしまったら、適切な処置をして悪化させないことが大切です。

さかむけにならないために気をつけること

さかむけ 原因

さかむけにならないためには、まめに保湿することとバランスよく栄養をとることが大切となります。

 

さかむけは、皮膚が弱っていることで起こるので、保湿と栄養補給は欠かせません。手洗いはなるべくお湯ではなく水でおこなうことで、手の表面の皮脂が流れるのを防ぐことができます。

 

また、手洗い後は水気が残っていると、皮膚に汚れがつきやすいのでよくタオルで拭くことが大切ですが、タオルでゴシゴシとこすると皮膚を痛めるので、叩くようにポンポンと拭くことが望ましいのと、タオルはマメに洗い清潔にしておくことも大切です。

 

タオルには水分と皮脂がたっぷりつくので、時間が経つと一気に細菌が繁殖し、手洗いの意味がなくなるので気をつけましょう。

 

そして、洗剤を使う時には、ビニール製の手袋をすることで、皮膚の負担を軽減することができますが、ゴムにアレルギー症状があり、かゆいという方は中に綿手と呼ばれる布製の手袋をするのも1つの手ですし、ゴム製でも厚手で硬いものは、手と手袋の間に隙間が出来てムレにくいので、1人暮らしでそれほど洗い物が多くないという場合には、試してみるといいと思います。(逆さに立てられる程硬いものなら、脱いだ後もペシャンコにならず、空間ができるので乾燥するのも早くて衛生的です)綿手はゴムアレルギーには効果的ですが、汗で蒸れやすい、着脱が面倒というデメリットもあるので、ご自分にあったものを選びましょう。

 

保湿をしっかりする場合にはハンドクリームは、少し高価でも防腐剤などの添加物が入っていないものを選んで下さい。

 

すでに皮膚が弱っているなら、防腐剤もアレルギーを起こす原因となることがあります。

まとめ

さかむけは、乾燥、栄養不足、甘皮処理などで皮膚が弱ってしまうことで起こる症状なので、普段から保湿と栄養補給をしていれば防ぐことができるものです。

 

また、さかむけができてしまったら、無理に引っ張るのは厳禁で、患部を絆創膏などでガードし、家に帰ったら、小さめのハサミで慎重に切り取り、必要なら患部にだけ消毒液をかけて、状態を悪化させないことが大切となります。

 

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