低血圧の症状に、頭痛、吐き気、めまいがあります。低血圧は、すぐに重篤な病気につながることがないためあまり重要視されませんが、不快な症状に襲われる毎日は辛いものなのです。
この症状を改善させる方法はないのでしょうか?
目次
低血圧の辛い症状の頭痛。日本人が起こしやすい頭痛は3種類!
低血圧の症状の中に頭痛があります。低血圧の人が起こしやすい頭痛は3種類に分かれています。
1.緊張型頭痛=筋緊張性頭痛
日本人の頭痛の中で、20%~30%に起こる、もっとも多い頭痛です。首から肩にかけての筋肉が非常に緊張して起こります。この緊張は、精神的、肉体的なストレスからくるものが多く、ストレス→筋肉のコリ、ハリ→頭痛→痛みによるストレスと言う「痛みの悪循環」を起こしやすくなります。
この頭痛には、痛みが数分~1週間続く反復性緊張型頭痛と、数日~数か月続く慢性緊張型頭痛の2つに別れます。どちらも、朝より夕方の方が痛みが強くなります。頭の筋肉部分が各所で痛む場合もありますが、頭全体が締め付けられるように痛むことが多い頭痛です。
筋肉が緊張することで、血行が悪くなり、頭痛を引き起こします。精神的なストレスが原因の場合は、自律神経からの「神経伝達ホルモン」の影響により、筋肉の緊張が起こらなくても同様の頭痛が起きます。
寝込むほどでは無いですが、集中力に欠け、毎日痛むことで、新たなストレスとなってしまいます。また、体を動かすことで、血行が促進され、症状が楽になります。
- 原因→PC、スマホなどによる眼精疲労・デスクワークによる姿勢の悪さ・血行不良による肩こり・運動不足・睡眠不足・精神的ストレスなど
- 改善方法→入浴、マッサージ、ストレッチなどによる血管の拡張・鎮痛剤・ストレス解消
2.片頭痛=偏頭痛
日本人の頭痛では8%の発症率です。片頭痛の痛み方の特徴は、拍動性で、心臓の動きと一緒にドクンドクンと痛みます。また、頭の片側に強い痛みが起こることが多く、動かすとさらに痛みが強くなります。
吐き気もあり、激しく嘔吐を繰り返すこともあります。また、目がチカチカする閃輝暗点(せんきあんてん)の前兆が起こり、その20分~60分後に激しい頭痛が起こります。
- 原因→三叉神経血管説・神経伝達物質のニューロペプチドが遊離し、血管や周囲を刺激することで炎症が起きて、痛みが発症する。
- 改善方法→安静、睡眠・投薬治療=トリプタン製剤
3.低血圧による頭痛
低血圧の人が、脳の血流不足を起こした際、何とか血流を取り入れようと血管が拡張するために起こっている可能性があると言われています。午前中に起こることが多く、午後には血流が良くなり回復します。はっきりとした原因はわかっていません。
目覚めた時に、頭を押さえつけられるような痛みがあり、吐き気を伴うこともあり、立ち上がるとめまいを起こします。緊張型頭痛や片頭痛を併発することがあります。鎮痛剤が効かないことから、原因は血管にあると考えられています。
- 改善方法→温めて血行を促す・低血圧を改善する
低血圧の辛い症状の吐き気とめまいは一緒に起こることが多い!
低血圧の不快症状は、特に血流の悪い、午前中に集中して起こります。ところが、起立性低血圧によって起こる、めまいや吐き気は、午前中に限りません。立ち上がったり、長時間たっていたりすると、脳の血液が下にさがってしまい、一気に低血圧を起こしてしまいます。
めまいは、一瞬クラッとするものから、グルッっと回転を感じるものまで多様です。頭の中が振られたように感じたり、景色が回って見えたりすると、平衡機能が異常を起こし、吐き気をもよおします。
この場合は、実際に嘔吐する事は少ないですが、息が荒くなり、顔色は真っ青な状態になります。また、もともと本能性低血圧の人が、めまいを起こすと吐き気を伴いやすくなります。これには、性格的な問題も含まれていると考えられます。
TVドラマや映画でも良く見ますが、中間管理職などが、頭を抱えるようなストレスを受けると胃薬を飲むシーンがありますね。ストレスが原因で胃に穴が開きそうだ、なども会話で聞かれる言葉です。
どうして、脳がうけたストレスなのに、胃に症状が現れるのでしょう。これは、とくに日本人に起きやすく、「神経質」「生真面目」「完全主義」「勤勉」「人目を気にする」など、ストレス原因の多さが関係しています。
ストレス原因が多いと、交感神経が常に戦う姿勢を崩せません。胃は副交感神経の修復や回復機能で成り立っているため、交感神経が優位に立ちすぎていると、副交感神経が出てこれず、胃の修復や回復がどんどん間に合わなくなってしまうのです。
本能性低血圧の人には、上記のような性格の人が多く見られることから、胃が弱い人が多いと言うわけです。そのため、何かストレスを受けると、吐き気をもよおすことが多く、めまいを感じると胃が反応してしまうのです。
低血圧の症状、頭痛、めまい、吐き気を改善したい!どうしたら良い?
低血圧の状態を起こさないためには、とにかく血行を良くすることが大切です。翌日の朝を気持ち良く迎えるための応急処置としては、寝る前に湯船に浸かり、体をほぐすこと。さらに、睡眠時には、「温熱パット」などを肩から首筋に当て、頭部への血行を促しながら寝ます。
そして、起きてから時間があるなら、もう一度入浴出来ると良いのですね。その時、シャワーを首筋から肩にしばらく当てて温めるとかなり違います。
きちんと治したいと考えるなら、食事療法と運動が必要です。何も、生活を一変させることはないのです。食事は、暖かいものを食べるように心がけ、タンパク質をとるようにします。
低血圧の人はもともと、小食な人が多いため、糖質や脂質が多いものを食べてしまうと、それだけですぐにお腹が一杯になってしまい、結果として偏食になってしまうのです。
そんな時は、アミノ酸サプリを飲むことが、現実的だと思います。アミノ酸は良質なタンパク質を作るために必要なものです。良質なタンパク質で全身を活性化し、不快症状を出さないようにしていきます。
毎日必要量を飲み、暖かいものを3食とり、お昼休みやお風呂上りに軽くストレッチするだけで、不快な症状は軽減されて行きます。
残念ながら、本能性低血圧の人の中には、体質的に血圧の数値が上がらない人がいます。ただ、数値と不快症状は別な物なので、食事療法と運動とサプリで不快症状とはサヨナラできます。
まとめ
低血圧の人の中には、何年間も、毎日頭痛と戦っている人がいます。「こう言うものなのだ」とあきらめていまったのです。病院に行っても、特に薬も処方されないし、心配ないと言われてしまうケースが多く、途方に暮れてしまいますね。でも、低血圧の不快症状は軽減することができます。
毎日の頭痛やめまい、毎日吐き気をもよおす生活とは、お別れしましょう。そのためには、体を温め血行を良くする生活をしなくてはなりません。
アミノ酸サプリはおすすめです。必須アミノ酸には、個々の効能も優れていますが、集まってさらに効果を発揮するものもあります。また、サプリでとると、9種の必須アミノ酸がすべて一度にとれるのが大きな魅力です。
食事だけでとろうとすると、食材表とにらめっこをすることになり、それもストレス原因になってしまいかねません。だからと言って、何を食べてもいいわけではなく、サプリに頼りながら、食事の内容を徐々に変えていくようにしましょう。
運動については、運動習慣の無い人が、突然そう言われても、何をしたら良いのかわかりませんよね。思い切って、ホットヨガや、ジムに通い始めるのも良いですが、もっと簡単なことから始めても大丈夫ですよ。
仕事中にイスに座った状態で、少し足を浮かせることから始め、そのまま前に膝を伸ばして上げるなど、小さなことからでいいのです。その方が、色々なことがたくさん出来るようになり、達成感が積み重なり、副交感神経が活発に動いてくれるようになります。
食事、運動、サプリで改善していきますが、何より、新しいストレス原因を作らないことも大切です。