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インフルエンザで病院を受診すると処方される代表的なお薬がタミフルです。

 

タミフルは自分で管理が必要なお薬なので、服用法やタイミング、服用期間を間違えると効果が減弱し症状が長引く事もあります。

 

正しい用法用量を理解し、服薬しましょう。ここではタミフルの正しい服用期間や服用方法、インフルエンザに対する正しい対処法を解説します!

 

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インフルエンザ時タミフルの正しい服用期間

治療目的の場合(保険適応)

タミフル 服用期間

通常成人及び体重37.5kg以上の小児には、1回1カプセル(オセルタミビルとして75mg)を一日2回、5日間経口投与します

 

※尚、体重が37.5kg未満の小児の場合、タミフルドライシロップとして体重ごとに用量が決定されます。正しい体重を申し出て、分包される量のドライシロップ剤を一日2回、5日間服用しましょう。

予防目的の場合(保険適応外)

通常成人は、1回1カプセル(オセルタミビルとして75mg)を一日1回、7~10日間服用します。通常体重37.5kg以上の小児は1回1カプセル(オセルタミビルとして75mg)を一日1回、10日間服用します。

 

※ただし、原則として10歳以上の未成年の患者さんで、特にインフルエンザ罹患によるリスクが高いハイリスク患者と判断される場合でない限り、予防での服用はできません

 

また、予防効果に関しては、本薬剤を連続して服用している期間に限定されて持続されます。すなわち、服用を終了した後には予防効果は無くなります。

 

他にも腎機能の低下にともない、用量を減量されたりする場合があります。特に用法用量に関しては、正しく服用するためにも医師・薬剤師の説明をしっかりと聞くようにしましょう。

タミフルの作用機序(さようきじょ)と服用開始のタイミング

タミフル 服用期間タミフルを治療に用いる場合インフルエンザ様症状(急な高熱や全身倦怠感、関節痛など)の発現から2日以内に投与を開始する必要があります。

 

タミフルは「ノイラミニダーゼ阻害」という作用によりインフルエンザを治療するお薬です。このノイラミニダーゼとは、インフルエンザウイルスが体内に侵入し増殖を繰り返す中で、さらなる増殖をするために細胞外へ飛び出そうとします。

 

そのときに必要なはさみのような作用をする酵素がノイラミニダーゼです。タミフルはこの、はさみを阻害することで、ウイルスの細胞外放出とそれ以上の増殖を抑制するのです。

 

この、インフルエンザウイルスの増殖が最も盛んになるのが、インフルエンザ様症状が生じてから約2日後とされています。すなわち、ピークを迎える2日以内に服用する事でウイルス増殖を沈静化するのです。

 

逆に言えば、症状が出てから2日以上経過している段階でタミフルを服用しても、全くとは言えませんが効果が無いということです。注意しましょう。

タミフルの正しい服用方法

一日2回の服用間隔

基本的には朝と夕食後のタイミングで服用します。たとえ食事が摂れていない状況でも、朝食と夕食を摂るべき時間を目安に服用してください。(12時間間隔をあけること。)タミフルは食事による影響を受けにくいため、便宜上食後と指示されることが多いですが、食前に服用してもかまいません。

 

12時間以上の間隔があけられない場合は、少なくとも3時間あけるようにしましょう

 

病院を夜に受診した場合は服用タイミングが17時より前か、それ以降かで一日の服用回数が変わります。17時より前に服用した際は、日付が変わる0時までに出来る限り間隔をあけて2回目の服用をしてください。

 

17時以降の服用の場合その日は1回だけの服用にとどめ、次の日の朝に服用するようにしてください。

薬や食品の飲み合わせで注意すべきもの

薬については特に飲み合わせにより効果に影響の出るものは報告されていません

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今服用している薬を継続的に飲んでも構いません。ただし、インフルエンザの場合、タミフルの他に解熱剤や鼻水を抑える薬などが処方されることがありますが、これとの飲み合わせに注意が必要な場合があるので、必ず現在服用中である薬を医師・薬剤師に伝えるようにしましょう。

 

食品で注意が必要なものも特にはありませんが、体が弱っているときなので免疫力を高める食事をこころがけましょう。言うまでもありませんが肝臓に負担をかけ回復に時間がかかるため、アルコールは控えるように。

タミフルドライシロップの服用方法

粉薬のように、もしくは水に溶かして問題なく服用出来る場合はそれで構いませんが、やや苦みがあるため小さな子どもは薬を飲むのを嫌がる場合もあります。

 

そんな時には以下の方法を試してみてください。

インフルエンザ タミフル 服用期間参照:中外製薬HP

一緒に飲むと苦くなるようなバニラアイスや乳酸菌飲料と服用してしまうと、薬を飲まないばかりかその食品に対しても苦手意識を持つようになる可能性があります。苦みを強調させないものを選びましょう。

 

オススメはチョコレートアイスです。熱が上がっている状態では冷たいものを好んで食べるので受け入れ易く、またチョコの味に見事に苦みが隠れるため無理なく服用できます。

 

参考:タミフルの副作用に要注意!幼児や子供が気をつけるべきこと

タミフル服用時の注意点

報告されている副作用

主な副作用は、腹痛・下痢・嘔気・発疹などです。脱水症状が心配されるほどの酷い下痢などの場合は服用を中止しますが、軽い場合は基本的に服用を続けてください。

 

重大な副作用としては、ショック・アナフィラキシー・肺炎・劇症肝炎・黄疸・肝機能障害・皮膚粘膜眼症候群など非常にまれですが生じる可能性があります。服用中の劇的な体調変化にはくれぐれも注意する事。

小児の服用の際気をつけたいこと

10歳以上の未成年者の患者さんがタミフルを服用した際に、因果関係は不明であるものの異常行動が報告されています。このため原則、この年代の患者さんにおいては重症化するなどの危険性が無い限り、使用を控えるようにとされています。

 

ただし、病院を受診した際には処方される事が多く、その場合次の注意点を確認しておくこと。

 

  • 異常行動が生じる可能性があること
  • 自宅療養の場合、少なくとも2日間小児・未成年者がひとりにならないように保護者の監視下におくこと

 

参考:インフルエンザワクチンの本当の効果とは?意味はある?

薬の服用以外にできるインフルエンザ対策

タミフル 服用期間

インフルエンザは急な高熱が出たり全身症状を訴えるため、すぐに病院にかかる必要があると思われますが、実は薬の服用をしなくても自然治癒力によりしっかりと完治できます。

 

また、薬を服用していてもしっかりと免疫力を高めて早く治すためにも、次の事を守りましょう。

 

  • 高熱により汗をたくさんかき、想像以上に体の水分が失われています。脱水症状に注意し、経口補水液などのミネラル分を含んだ水分を摂取する事
  • 食欲がなくても栄養のあるものは摂るように。病床時に飲めるような栄養ドリンクもオススメ
  • しっかりと睡眠をとりましょう。体をやすめてウイルスとしっかりと戦える状態にしましょう。熱が下がっても無理は禁物です。安静に過ごすように

まとめ

今ではタミフル以外にも病院や薬局で治療が終了するような抗インフルエンザ薬も使用されています。

 

連続した服用が困難な場合にはそちらを選択することもありますが、最も一般的な治療薬がタミフルです。また、ドライシロップ剤など、小さなお子様にも服用可能であるため、お子様には必ずと言っていいほどこちらのタミフルが処方されます。

 

正しい服用期間・服用方法を知るとともに、注意点を必ず理解しておきましょう。

 

参考:インフルエンザの症状が現れるまでの潜伏期間は?

参考:インフルエンザ対策を全て網羅!予防から対処法までまとめ

 

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